子どもは水深10cmでも溺れる。子どもの水難事故防止策

2018.07.14 World-Mommy 編集部 育児・健康 ライフスタイル

Photo by Shutterstock.com

日本の警視庁が発表する「水難事故の統計」によると、子どもの水難事故が最も多い世代は小学生で、次に未就学児となっています。また、子どもの死者・行方不明者の発生場所は、およそ6割が河川。次に、池や沼、プール、用水路で起きています。

要するに、幼い子どもは水辺で遊ぶときに特に注意をする必要があり、かつ、危険な場所はレジャー先だけでなく、身近な場所にも潜んでいるということです。

今回は、子どもの水難事故とその防止策についてお伝えします。

アウトドアでの水遊び、3つの事故防止策

Photo by Shutterstock.com

【1】子どもだけで水辺には行かせない

川、海、池付近でレジャーをするときには、子どもから目を離してはいけません。基本的なことですが、とても大切なことです。一緒にいても、「ちょっと目を離したすきに…」という不幸な事故が起きています。 子どもが幼い場合や、アウトドアに慣れていないお子さんと一緒の場合は、特に気を引き締めましょう。

レジャー先の危険箇所は、把握しておく必要があります。魚とり・釣りでは、転落等のおそれがある場所、水泳や水遊びでは、水(海)藻が繁茂している場所、水温の変化や水流の激しい場所、深みのある場所等の危険箇所を事前に把握して、これらの場所へは、子どもだけでなく大人も近づかないようにしましょう。

天気や時間帯によって的確な状況判断をすることも必要です。たとえば、雨が降ってきたり、雨上がりで足元が滑りやすかったりするときは川に近づかない。また、夕方薄暗くなってきたら、親子で水辺から離れるようにしましょう。

【2】事故への備え

水辺で遊ぶ際、子どもにライフジャケットを着用させておくと、溺れるリスクを低減させることができます。万が一流されたときには胴体部分を衝撃から守ることができ、反射板がついていれば暗闇での捜索の手助けにもなります。日本では1,000円から3,000円ほどで購入できます。

また、転倒を防ぐために、マリンシューズ(ウォーターシューズ)を履かせておくのも良いでしょう。マリンシューズは水陸両用のスニーカーで、ソールがグリップの効いたゴムになっています。ビーチサンダルは脱げやすいですが、マリンシューズは靴のように足に固定されます。ただし、サイズは大きめを買うと水中で脱げやすいので、適切なサイズのものを選んでください。日本では、こちらも1,000円から3,000円ほどで購入できます。

【3】子どもに危険を教える

当然ながら、「勝手に川に入らない」「岩場は足元が滑ることがある」など、子どもに危険な行為を教えることも重要です。これはマリンレジャー先だけでなく、日常生活においても同じです。

乳幼児は、水深10cmのビニールプールでも溺れる

Photo by Shutterstock.com

水難事故は、乳児でも起きています。

乳児の場合、庭先などでビニールプールを使って水遊びをする機会があると思います。ビニールプールは、せいぜい水深10数センチ。でも、こんな浅いプールでも事故が起きるのです。

乳児は、筋力が弱い上に、頭が重いため、うつ伏せに水に浸かってしまうと頭を上げることができずに溺れてしまいます。たとえ水深が浅くても、鼻と口が覆われれば呼吸ができなくなってしまうのです。

事故防止策は、やはり目を離さないということです。「少しの時間だけ」「兄弟が一緒にいるから大丈夫」と、油断しないようにしましょう。

ヒーローのような救出はできない

Photo by Shutterstock.com

最後に、「子どもが溺れても、私が助けるから大丈夫」と過信している方へ警告。

映画やドラマでは、溺れている子ども見かけた大人が飛び込んで救出するシーンが出てきますが、実はあんなヒーローのような救出は、トレーニングを積んだ人でないとできません。なぜなら、服を着たまま泳ぐのが難しかったり、抱きつかれて一緒に溺れてしまったりするからです。

もし誰かが溺れてしまった場合には、浮き輪を投げたり、長い棒を差し出したりして、それにつかまらせるようにした方が良いでしょう。また、同時に周りの人へも、大声を上げて事故が起きたこと知らせてください。

水難事故は、意識を高めたり、備えをしたりすることで、事故発生を避けることができます。水辺では、危険を十分知った上で楽しみましょう。

<参考文献>

「平成29年夏期における水難の概況」 平成29年9月8日 警視庁生活安全局地域課