子どもの絵を刺繍で表現してみよう!

2018.06.26 Junna ライフスタイル ママ・パパ通信

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「子どもが描いた絵を刺繍する」、この言葉を聞いて、みなさんどう思われるでしょうか。

娘が通っている造形教室は、 動物や昆虫、草花、野菜等、本物に触れて、においをかいだり、味わったり、五感で感じたことを大きな画用紙にのびのび描かせてくれる、という素晴らしいお教室です。

このお教室では、展覧会において、子どもが描いた絵をお母様方が刺繍で表現する、という展示をしています。手芸が苦手な私も、最初は「できるかしら…」と思ったのですが、いざやってみると楽しく、完成品は思い出に残る品となりました。

みなさんも、とっておきの一枚を刺繍にして残してみませんか。今回は、子どもの絵を刺繍する趣旨や方法について紹介します。

子どもの絵は心の表現

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子ども造形教室の主宰者、山口美代子先生は、「子どもの絵は、心の表現です。3歳、4歳、5歳、その年齢にしか描けない表現をします。サインペンやクレヨンの線の動き、勢い、力強さ、優しさを見つめながら、一人一人の子どもの発見や感動、心のつぶやきを読み取って頂きたいと願って、お母様方に刺繍をして頂いています。刺繍の技法にこだわらずに、絵を読み取ること、子どもの心に目や耳を傾けることを第一に考えて、子どもが一番表現したかったことを読み取って、糸の本数や刺す回数を変えて刺して頂いています。」

とお話しされています。

刺繍の手順

実際の手順を見ていきましょう。

用意する物

・子どもが描いた絵
・トレーシングペーパー(絵をコピーする場合は不要)
・片面チャコペーパー
・ビニール
・布
・ボールペン
・刺繍糸(子どもの絵に用いられている色と同色の刺繍糸を用意)
・アイロンと当て布

実際の手順

①    子どもの描いた絵を、トレーシングペーパーに鉛筆で写すか、コピーする。

②    布のうえに、片面チャコペーパー、①のトレーシングペーパー、ビニール(トレーシングペーパーが破けないようにするため)の順番にのせ、ボールペンで絵をなぞり、布に絵を写し取る。

         ※①でコピーをした場合には、布、片面チャコペーパー、①のコピーした絵の順番にのせて、絵をなぞり写し取る。

③    絵をよく見ながら、絵と同色の刺繍糸を用意して、刺繍していく。

④    全部刺繍できたら当て布をして、スチームアイロンをかけて仕上げる。

細かい刺繍の技法にはこだわらず、その絵を描いた時の子どもの心に目や耳を傾け、線の太さ、強弱、線の描き始めと終わりを読み取りながら糸の本数、刺す回数を変えていきましょう。また、絵の中で黒を使っている場合、刺繍糸の黒はトーンが強すぎるので、こげ茶か濃いグレーを使うと優しい印象になります。毛糸、ビーズ等色々他にも使用したい素材が思いつくかもしれませんが、刺繍糸のみのシンプルな作品には、何より温かみがあります。子どもの絵ののびやかさ、優しさを活かすことを何より大切に、針を刺し進めてみてください。

出来上がった作品

 

6歳の娘がサインペンで描いた「かえるをねらっているヘビ」の絵(絵本より)。それを基に手芸初心者の私が刺繍した作品です。手芸作品としては拙いながら、良い思い出になりました。刺繍をしながら原画をじっと見ていると、その時娘が楽しみながら絵を描いていたこと、おそらくここは自分の好きな色から順に手に取って描いていったであろうこと等が想像できました。

展覧会で展示された、その他の方の作品もいくつか紹介します。
クレヨンで描いた絵もこのとおり。

 

サインペンと水彩絵の具を使って描いた、泳いでいるペンギンの絵。四つ切の画用紙に描かれたサイズの大きい作品です。画材で塗り潰された箇所の枠を、その色で刺すだけでも十分雰囲気が伝わりますね。

 

出来上がった作品は、額に入れてお部屋に飾っても良いですし、子どもの手提げ袋に縫い付けて持ち歩かせる方もいます。手芸が好きな方、得意な方、そうでない方もぜひ取り組んでみてくださいね。出来上がった作品からはぬくもりが感じられ、何より子どもも、とても喜んでくれますよ。