日本の子供は虫が大好き

2018.06.14 ため ライフスタイル ママ・パパ通信

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8歳の娘は小さい頃から虫が大好き! 蝶、バッタ、トンボ、カマキリ、カエルなど虫取り網を使わずに素手で捕まえる姿は野生児そのもの。

昨年夏にはトカゲの卵を見つけ、家に持ち帰り孵化に成功!恐竜好きの弟も、体長5cm程の小さなトカゲの赤ちゃんを見て赤ちゃん恐竜だ!と大興奮でした。娘はトカゲに名前をつけ、出かける際も連れていき、我が子のように可愛がっていました。ただトカゲの餌はコオロギなどの生きている虫。飼育は難しいから外に放してあげようと説得しても、「やだ!」と目に涙を浮かべながら納得のいかない娘。学校帰りにせっせとダンゴムシやシジミ蝶などを捕まえて、赤ちゃんトカゲに与えてお世話していました。

 

そんな虫大好き娘が、ある日スペイン人のパパに「スペインではどんな虫が人気なの?」と聞いたところ、パパは「人気の虫?虫に人気なんてないなぁ。。。」と返答に困っていました。確かにパパが娘の捕まえた虫を触っているのを、私も見たことがありません。

スペインの子供は虫取りをしない?

そんなパパは、娘が虫を捕まえじっと見つめている姿にいつも感心しています。スペインのおじいちゃん、おばあちゃんも、「将来ファーブルのように昆虫博士になれる!」と言っています。

この『昆虫記』で有名なファーブルも南仏出身なので、ヨーロッパの子供達も虫取りを楽しんでいるはずと思ったのですが、実はスペインの子供達は虫取りを楽しむ事はあまりしないようです。以前スペインのおじいちゃん、おばあちゃんと一緒に公園に行った際、子供達が捕まえた虫を見せながら「この虫はスペイン語で何て言うの?」と質問したところ、おばあちゃんは「虫は虫!」、おじいちゃんは「えーっと。。。なんだっけ?」と困っていました。

日本ほど、虫に感心のないスペインでは個々の虫の名前を覚えることもあまりないようです。スペインでも蝶、トンボなど総称は知っているものの、日本の子供達のように蝶ならばモンシロチョウ、アゲハチョウなど、同じ虫でも種類別に名前を覚えることはあまりしないようです。またスペインでも、学問の一環として“蝶の羽化するまで”を家で観察することはあるようですが、日本のように虫が好きだから飼うという風習はないようです。実際、スペインの街中では昆虫を見かける機会が少ないので、日本ほど身近に感じないのかもしれませんね。

生きものや自然とのふれあいで愛情を育む

 

日本では当たり前に子供達が楽しんでいる虫取り。では、どうして日本では虫に特別な感情を抱く文化があるのでしょうか?一説には日本の仏教が関係しているとあります。人々は全ての動物、昆虫などの生きものに生まれ変わる可能性がとあるとされ、これを信じ、全ての生きものに対し愛情をもって接する文化が育まれたとされています。また日本では昔から虫の音を鑑賞したり、俳句などにも虫は季語として使われています。この事からわかるように日本人の虫に対する感情は独特のものと言えるかもしれますね。

 

そんな日本でも虫が苦手なママもいると思います。娘には言えないのですが、実は私も虫があまり好きではないのです。娘と公園に行くと、捕まえた虫、カエルなどを「ママ〜、ちょっと持ってて!もっと捕まえてくるから!」と私の手にさまざまな生きものを置いて走り去る娘…。私は、「母としてこれも娘のため!」と思い、苦手な虫と触れ合う事に大分慣れてきました。これからも娘が生きものに対する愛情やさまざまな感情を育んでいける環境を作ってあげたいなと思っています。

子供達は生きものや自然にふれあう機会を持つことで愛情や思いやり、命の大切さを学ぶことが出来ます。みなさんも身近な虫取りを通じて子供達の心の成長を楽しんでみてくださいね。