お腹の赤ちゃんはどんな環境で成長するの?
-胎盤/臍帯/卵膜/羊水-を知ろう

2018.05.29 Keiko 妊娠・出産

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妊娠が成立すると、定期的に妊婦検診をうけ、お腹の赤ちゃんの成長を見守っていくこととなります。最近では、3Dのエコーで赤ちゃんのお顔がくっきり見えるなど、お腹の赤ちゃんの様子を知る手段も増えてきていますね。

今回は、そんな赤ちゃんが過ごすお母さんのお腹の中は一体どうなっているの?という疑問にお答えします。

妊娠の成立後、お腹の赤ちゃんが成長するために必要な器官が胎盤、臍帯、卵膜、羊水です。赤ちゃんは、お腹の中でお母さんと様々なものを交換し、一生懸命成長していきます。

その存在をイメージし、慈しむ気持ちでお腹の赤ちゃんとの絆を深めてみましょう。

胎盤とは

お腹の赤ちゃんと、お母さんとの間で栄養を送り、代謝をしたり、酸素と二酸化炭素のガスの交換を行ったりしている器官です。また、ホルモン物質の産生(さんせい:細胞で物質が合成・生成されること)も行われていて、赤ちゃんの命を維持するうえでも、赤ちゃんがお腹の中で成長していくうえでも、欠かすことのできない、とても重要な器官です。

妊娠から7週頃より作られ、4ヶ月頃には機能するようになります。その後、赤ちゃんの成長と共に増大していき、妊娠末期には直径15-20㎝、厚さ2-3㎝、重さ500g程度にまで成熟します。

臍帯とは

赤ちゃんのおへそから、胎盤へつながるロープ状の構造をしたものです。臍帯の中には赤ちゃんの動脈と静脈が通っています。

卵膜とは

3層構造の袋状の構造をしたもので、赤ちゃん、臍帯、羊水を包んでいます。出産間近に起こる破水は、この膜が破れることを言います。破水は、分娩が開始する合図とされています。

羊水とは

卵膜の中に満たされているお腹の赤ちゃんを守る液体です。

羊水があることで、卵膜の袋の中で赤ちゃんは圧迫されずに済み、赤ちゃんの手足の発育を助けています。また、お腹の外の刺激から赤ちゃんの身を守る役目も果たしています。さらに、赤ちゃんの肺へ取り込まれたり排出されたりすることで、肺機能の発達にも関与しています。

イメージしてみましょう

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このように、妊娠後に子宮の中で赤ちゃんが成長していく環境が整えられ、生まれてくる前からお母さんと様々なものを交換したり、共有したりしています。

そして、主に、これらの器官と、子宮の増大、赤ちゃんの体重増加が、お母さんの体重増加に反映されてくると言われています。

どんな環境に赤ちゃんがいるのかイメージしてみましょう。お腹の中にいる赤ちゃんの過ごす環境、成長する環境を整えることは、お母さんの生活と密接な関係があります。お腹の中の赤ちゃんが過ごす環境を意識し、楽しみながら、妊娠中の食事や日々の活動、ライフスタイルをママと赤ちゃん共に負担がないよう、調整してみて下さいね。

お母さんと赤ちゃんが心地よい時間を共有できますように。

参考文献:医学書院 母性看護学・成人看護学