働くママの卒乳プラン
母子ともに健康的に母乳を卒業するコツ

2017.07.21 荒木 真理子 ライフスタイル 育児・健康

Photo by Shutterstock.com

みなさん、こんにちは。気象予報士の荒木真理子です。わが息子は1歳半を過ぎ、私も仕事に本腰を入れ始めました。

赤ちゃんの離乳食が軌道に乗り始めると、母乳育児を続けてきたママにとって大きな悩みとなるのが“卒乳”です。

“卒乳”はデリケート。子どもにとっておそらく人生初の試練であり、ただでさえ次々と難関がやってくるのに、仕事に復帰しようというママにとっては、育児書どおりにはいかないハードルの高いイベントです。
今回は、どのようにわが子が卒乳したのか、私の経験をご紹介したいと思います。

卒乳とは?

Photo by Shutterstock.com

赤ちゃんが10ヶ月ごろになると、離乳食を1日3回食べるようになり、栄養補給が母乳から食事へと変わります。栄養面では、おっぱいを飲む必要性がなくなります。
なかには、子どものほうからあっさり卒業していく“卒乳”ができる場合もありますが、多くの場合、ママのほうから卒業を踏み切る“断乳”になります。

授乳が終われば、夜間の安眠や乳腺炎などのトラブル回避といったメリットがたくさん。ただ、母乳は栄養面だけで子どもに必要なものなのではありません。ママとの至福のコミュニケーションの時間であり、卒乳のタイミングが非常に難しいところです。

卒乳は、まず次の条件が満たされることが必要です。

  • 離乳食を一日3回きっちり食べ、おっぱいやミルク以外から栄養をとれる
  • ストローやコップを使って飲み物を飲むことができる
  • 母子ともに体調が良好

日本で行われた調査によれば、卒乳時期の目安は1歳から2歳頃。ただし、いつが卒乳に適した時期なのかは、それぞれのママと子どもによって違いますので、個人差があると考えておきましょう。

次ページ:卒乳のコツ、プランをきっちり立てよう

 

卒乳のコツ、プランをきっちり立てよう

Photo by Shutterstock.com

卒乳は、母子ともに肉体的、精神的にも試練です。断乳すると決めたなら、ママは最後まで強い意志をもって挑む必要があります。いい加減な気持ちで断乳にチャレンジし、失敗に終わると、子どもはおっぱいから離れる辛さを経験することで、より執着し、ハードルが一層高くなります。

子どもにとって、おっぱいは心の支え。そのおっぱいをある日突然、取り上げてしまうと、精神状態が不安定になります。卒乳の日を決めたら、あらかじめ「そろそろおっぱいにバイバイしようね」と伝えておきましょう。1歳ごろになると、子どもは親の想像以上に物事を理解できるようになっているものです。

一般的なステップとしては、

  1. 卒乳する日を決める
  2. 卒乳する日のひと月くらい前から夜間の授乳をやめる
  3. 卒乳する日を子どもに告げ、昼間も断乳する

と段階を踏んでいきます。

まずは寝かしつけを授乳以外の方法にし、夜間断乳をすることで授乳回数を減らします。昼間の断乳は、外に遊びに出かけるなど興味をそらすものが多く、ハードルは低めです。

ただ、働くママは、こうはいきません。

保育園の入園が突然決まったり、職場の都合で仕事復帰の時期が早まったりと、卒乳できていない状態で、昼間子どもと離れる時間ができると、必然的に昼間の断乳からスタートとなります。しかも、保育園など慣れない環境に身を置くと、おっぱいへの執着が強まるのです。

次ページ:卒乳ステップ わが家の場合

 

卒乳ステップ わが家の場合

Photo by Shutterstock.com

わが家もある日突然、保育園の入園が決まり、昼間の断乳から開始。保育園から帰るとより甘えん坊になり、夜の授乳時間を心の拠り所のように喜ぶようになりました。毎晩、「ねんね」と言って私の手をひっぱって、寝室に走るのです。このひと時を楽しみに保育園でがんばっている、といっても過言ではない様子。

まず、寝かしつけの授乳をやめました。慣れるまで時間がかかりましたが、絵本を読んだり、真っ暗な部屋のベッドで一緒に横になったりするうちに、おっぱいがなくても寝られるようになりました。

最終段階は、寝ぼけ半分の夜間。

夜は3時間ごとにむくっと起き上がっては、おっぱいを探します。背中をトントンと叩く作戦は通用せず、やがてギャン泣きへと移行します。仕事が始まったのに、夜は細切れ睡眠。これは完全に断乳するしかない、と決意しました。

断乳の日、ベッドに入る前に「パイパイはないないになったよ」と息子に告げました。
明け方、眠りが浅くなっておっぱいを求めてきたので、背中をトントンと叩きましたが、目をつむりながらぐずります。ここで、耳元でもう一度ささやいてみました。

「パイパイはないないだよ」「いっぱい飲んでくれてありがとうだってー」
すると、眠りながら「パイパイ、ないない」「パイパイ、ないない」と繰り返しつぶやき、やがて寝息を立て始めました。自分なりに試練を消化しようと暗示をかけたのかもしれません。息子1歳3ヶ月のことでした。言い聞かせれば、もうわかるのです。

働くママの卒乳ステップは

  1. 昼間の断乳が始まったら、卒乳する日を決める
  2. 卒乳する日のひと月くらい前から寝かしつけの授乳をやめる
  3. 卒乳する日を子どもに告げ、夜間も断乳する

ことです。

次ページ:卒乳したらそれで終わり、ではない!

 

卒乳したらそれで終わり、ではない!

Photo by Shutterstock.com

しっかり段階を踏んで、授乳回数を徐々に減らしていったとしても、卒乳直後はまだ母乳がつくられるため胸が張ります。乳腺炎につながる可能性があるため、助産院の母乳外来などでしっかり診てもらいましょう。私の通った母乳外来では、2回のマッサージの後、乳腺炎やしこりをチェックするエコー検査がありました。トラブルなく、授乳前の元の体に戻ったことを告げられ、なにより安心できました。

子どもにとっても、ママにとっても、大切なコミュニケーションタイムである授乳を卒業するのはさみしいですが、強い意思と綿密なプランで、ストレスの少ない卒乳をしたいものです。