すべすべ! でもデリケート
赤ちゃんのスキンケアの基本

2016.10.23 望月 ライチ 育児・健康

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見た目はとってもきめが細かくてすべすべの“超美肌”に見える赤ちゃんの肌。でも、その構造は大人と比べてとってもデリケートだって知っていましたか?

肌は外側から順に、表面の「表皮」とその奥にある「真皮」、さらに奥の「皮下組織」に分けられ、層状になっています。乳児の肌はそれぞれの層が大人と比べてごく薄く、代謝も未発達です。
特に、「肌荒れのしやすさ」に直接影響するのは表皮の安定性。外部からの異物の侵入を防ぎ、体の水分の過剰な蒸散を防ぐ“バリア機能”を担うのが表皮だからです。乳児の肌はバリア機能がまだ不十分で、紫外線など外部の刺激に対する耐性もできていません。だから、ちょっとした刺激で肌荒れを起こしてしまうのです。
また、最近の研究では、「肌荒れによって皮膚から異物が侵入することが、アレルギーの一因になる」ということが有力な説になっています。大人以上にスキンケアに気を配ってあげることが大切です。

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汗はこまめにふいて、お風呂上りには保湿を

刺激に弱い赤ちゃんの肌。毎日のケアの基本についても知っておきましょう。

意識したいキーワードは「清潔」と「保湿」。
乳児の肌は「毛穴がない肌」と言われることもありますが、見えないだけでちゃんと毛穴はあります。見えない理由はそれだけ肌のキメが密集しているから。その分、汗を分泌する機能も密集しているので、乳児は大人と比べて数倍汗をかきやすいのです。

汗はかいた直後は蒸散によって肌表面の体温を調節する働きがありますが、肌表面に長くとどまると、雑菌が繁殖する原因になってしまうなかなかのくせもの。赤ちゃんが汗をかいているのに気づいたら、こまめに清潔なタオルでふきとってあげましょう。摩擦刺激はバリア機能を弱めてしまうので、ゴシゴシとふき取るのではなく、ポンポンと軽く押さえる程度に。ノンアルコールタイプの肌にも使えるウェットティッシュや「おしりふき」を活用するのもいいですね。

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そして、しっかりと「保湿」を。低刺激タイプのベビー用ローションなどを全身に塗ってあげましょう。特にお風呂上りは肌の水分が蒸散されやすいので、「入浴後の保湿タイム」は習慣にすると効果的。

ただし、入浴直後は汗をかきやすいので、お風呂からあがってすぐに保湿ローションを塗るのは逆効果。「汗=刺激の原因」がついたままとなって、かえって肌トラブルの原因になってしまいます。汗が引くのを待って、肌表面にある汗をやさしくふき取った後に、ローションを塗りましょう。

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ローションは香料など刺激の原因になりそうな成分が入っているものは避け、「ベビー用」「デリケートな肌に」など肌にやさしい処方を謳ったものをチョイス。
肌のバリア機能を補う成分「セラミド」配合のものなどがおすすめです。また、肌はアルカリ性に傾くとトラブルを起こしやすくなるため、「弱酸性」と表示のあるものを選ぶといいでしょう。

また、頑固な乾燥や肌荒れが続く場合は、皮膚科で処方される保湿剤(ヒルロイドなど)がより即効性があります。乳児特有の湿疹などの症状を悪化させないためにも、早めに受診すると安心です。

スキンケアの習慣は、赤ちゃんとお母さんのコミュニケーションの時間にもなります。デリケートな赤ちゃんの肌をいたわりながら、触れ合いを楽しんでいきましょう。

<参考文献>

  • 『最新版 はじめての育児』(細谷亮太監修、学習研究社)
  • 『育児の困った!解決Q&A』(ひよこクラブ編、ベネッセコーポレーション)
  • 「ヘルスケア大学」ホームページ(http://www.skincare-univ.com/healthcare/)