日本とアメリカ
国ごとに違う!出産事情

2018.04.11 World-Mommy 編集部 妊娠・出産

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出産や育児は、その国や地域では常識だとしても、所変われば習慣がまるで違うということがあります。

今回は、日本とアメリカを比較した出産事情をお伝えします。

異なる出産時の自己負担金

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まず、日本とアメリカは出産費用が大きく異なります。

日本には国民皆保険の制度があり、国民全員を公的医療保険で保障しています。所得に応じた保険料を毎月納めることで、病院で支払う治療費(医療費の自己負担金)が高額になるのを防いでいます。出産は、病気ではないので保険適応外なのですが、特別に42万円の出産一時金が支給されます(多胎児なら、子どもの数×42万円)。日本では、産婦人科での出産費用は、セレブ向けの病院でない限り、一般的に40万円程度なので、出産時に本人が負担する費用は、実質ほとんどありません。妊娠がわかってから出産までの定期健診に関しても、自治体から補助券が支給され、健診の費用を一部サポートしてもらえます。

それに対して、アメリカの医療費はとにかく高額。出産費用は100万円前後となります。また、国や自治体からの助成金もありません。そのため、民間の保険には入っておく必要があります。定期健診費用も、民間の保険からサポートしてもらえます。

また、日本では産後4泊5日の入院が標準的ですが、アメリカでは医療費が高額であることから、出産の翌日に退院するのが一般的です。

アメリカでは夫婦で力を合わせて出産

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アメリカでは、立ち会い出産が基本です。夫も分娩室に入り、スタッフのひとりとして妻をサポートします。いきむ妻の足を持って支えたり、分娩後、へその緒を切ったりします。夫は、子宮口が開いて赤ちゃんが出てくる様子を見て、妻と一緒に我が子の誕生を実感することができます。

それに対して日本では、「夫は分娩室の外で待つものだ」という考えが長らくありました。しかし近年、立ち会い出産が広がりつつあります。ただしアメリカとは違い、妻の上半身側に立ち、手を握ったり、言葉を掛けたりする程度です。夫が、妻の下半身の側からサポートしたり、へその緒を切ったりすることはありません。

生まれてすぐに割礼するアメリカ

男の子限定ですが、アメリカでは出産後に割礼をするかどうか、事前に病院から問われます。割礼とは、性器の包皮を一部切除することです。アメリカではおよそ半数が割礼を受けています。これは、衛生的であるとか、病気を防ぐ効果があると考えられているためです。

それに対して日本では、割礼の習慣はありません。

アメリカのおくるみの巻き方に仰天

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新生児が眠っているとき、日本ではベビー用の掛け布団を掛けたり、おくるみをふんわりと巻いたりするのが一般的です。しかしアメリカでは、薄手の布を身動きが取れないほど、ピッタリと巻きつけます。ミイラのような姿に思わずギョッとさせられますが、両腕を固定することでママの胎内にいたときの安心感がよみがえります。ですから、赤ちゃんを落ち着かせる効果があり、泣いていた赤ちゃんが泣き止むことがあるのです。

日本でも近年、こうした巻き方が普及しつつあります。

今回は、日本とアメリカの出産事情の違いを一部ご紹介しました。この他にも様々な違いがありますが、国や時代によって常識が変わるということを知ることで、妊娠や育児の悩みも和らぐのではないでしょうか。

<参考文献>

我が国の医療保険について 厚生労働省

妊娠健診 厚生労働省