バイリンガル教育
尊重すべきは言語とアイデンティティ

2018.04.03 MAYA ママ・パパ通信

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バンコク在住の子連れ旅ブロガーMAYAです。今回は、タイ人と日本人のハーフである娘の小学校を日本人学校にしたワケをお話しします。

日本人学校を選択したワケは?

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日本人とタイ人のハーフの場合、日本人学校に行かずに、インターナショナル・スクールやタイ人のローカル・スクールに行くという選択もあります。我が家の場合は日本人学校を選びましたが、それはなぜでしょう?

その理由はわりとシンプルです。

①     言語の面:我が家は家族の会話は英語です。そこで、娘の日本語を強化するため、日本語での教育を行う日本人学校に行かせることにしました。英語は後からでも上達できるけれど、日本語は小学校のうちに基礎を学んでおかないと後から追いつくのは困難だと思います。自宅では私と娘は日本語で話しますが、夫と3人での会話は英語。ですから、インターナショナル・スクールで英語を使った教育を受けると、日本語教育の面で「取り戻しが難しい」と判断しました。

②     アイデンティティの面:日本語と英語以外に、娘にはタイ語の家庭教師がいます。ですが、タイ語での会話に恥ずかしさがあるようで、日本語や英語ほど流暢に日常会話が話せません。さらに、娘本人にタイ人のアイデンティティがほとんどないようです。これは、私たちがそのように育てたというよりは、娘個人のキャラクター。子供にも意思はあるということのようです。ですから、タイ人の子供たちに囲まれた教育環境が娘の場合は想像出来ず、タイ人のローカル・スクールは選択肢としてあり得ませんでした。一方、娘は日本が大好きで、食事も和食メニューを主とするなど、日本人のアイデンティティが備わっているようです。

つまり、①言語、②アイデンティティの2つの面から考えて、娘の日本人学校入学が決まりました。日本語を母国語として、日本人として生きる選択肢を残す目的です。

この先、中学校や高校へ進学する際に、場合によってはインターナショナル・スクールも候補として考えるかもしれません。でもそれは、「日本語の基礎が積み上がった後で」という条件付き。ですが、さらにその先の大学については、娘に選択させようと思っています。

どこに住む?という選択肢のある生き方

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私たち家族は、タイにいつまで住むのかを決めていません。3年で帰国などのいわゆる駐在生活ではないものの、タイに永住すると決意した家族というわけでもないのです。

今はタイにいる。なので、ここで仕事をするし、娘もここで学校に行く。将来のことはその都度考えながら生きるスタイルです。家族3人ともが、「必ずこうしなければならないと」という考えに捕らわれない理由は、タイに住む人々が自由に自分自身の人生を謳歌している姿を目の当たりにしているからかもしれません。

大切なのは家庭の価値観

国際都市バンコクには、教育機関がたくさんあります。ただし、お隣のシンガポールなどと比較すると、「教育レベルに幅がある」と言われています。事実、学校の質や学費にも幅があります。シンガポールのように画一的かつ高度な教育制度がないタイならではと言えますが、それだけに各家庭がしっかりとした価値観を持ち、言語とアイデンティティの両面から、子どもの教育を考え、学校選択をしていく必要があると言えます。

私たちも、子どもの成長とともに、この先じっくり時間を掛けて、学校選択をしていくことになるでしょう。それでは、また。