子どもの嘘。どう対応したらいい?

2018.04.01 櫻井 恵美子 しつけ・教育

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生まれたばかりの赤ちゃんは、もちろん嘘をつきません。けれども、1歳くらいになってくると、大人の顔を見ながら、わざと泣いて大人の気を引こうとするようなことも。さらにもう少し大きくなると、手に持っていたオモチャを自分の後ろに隠し、パパやママの驚く様子を期待して、「ない(オモチャがなくなったよ)!」と空っぽの両手を見せる、というようなこともできるようになってきます。この可愛くて小さな嘘を、問題だと感じるパパやママはまずいないでしょう。

子どもが5歳くらいになってくると、知恵がついて嘘が巧妙になり、その理由も、自分に注目してもらいたい、大人に叱られたくない、自分を守りたい、誰かを守りたいなど、複雑になってきます。「嘘」と聞くと、よいイメージではないかもしれませんが、ママが作った食事がおいしくなかった時に、「おいしいけどお腹いっぱい。ごちそうさま。」と、ママを悲しませないために嘘をつくことだってあるでしょう。

ですから、子どもが嘘をついた時には、まずは、嘘の内容や、なぜ子どもが嘘をついたのか、という点に注目しましょう。そして「問題のない嘘」なのか「問題のある嘘」なのかを見極めて、それに合った対応をすることが大切です。

※嘘とは事実ではないこと。人をだますために言う、事実とはことなる言葉のこと(Wikipedia参照)。

子どもが嘘をついた時、どうしたらいいの?

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子どもが「問題のある嘘」をついていると感じると、大人は「どうして嘘をつくの!?」「嘘ばかり言っていると、本当のことを話しても信じてもらえなくなるのよ。本当のことを話なさい。」と感情的に叱ったり、正論で諭そうとしたりしてしまいます。でも、それでは却って逆効果。「怒らないから、本当のことを話してほしいな。」と穏やかに伝えるほうが、子どもは正直に話しやすくなります。

子どもが嘘をついていると感じた時には、叱る前に、子どもが正直に話せるきっかけや雰囲気を作ってあげられるといいですね。そして正直に話してくれた時には、しっかり子どもの話を聞き、叱らずに、正直に話せたことを褒めてあげてください。

子どもが嘘をつかずに済む環境を整えてあげましょう

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子どもに信頼され、本当のことを話せる関係を築くには、普段のコミュニケーションがとても大切です。日頃から、共感して話をよく聞いてもらっている子どもは、ママやパパに安心して本当のことを打ち明けることができます。

また、「片付けは終わってるの?」「トイレの後に手は洗ったの?」と、疑問形で子どもに言葉を掛けるのではなく、「片付けは進んでる?まだだったら少し急いでね。」「手を洗ってないなら、今から洗っておいで。」と、ママやパパが言葉をほんの少し変えるだけで、「わかった、急ぐね。」「今から洗ってくる。」と、子どもは小さな嘘をつく代わりに、やるべきだったことを済ませることができます。

子どもが嘘をつかずに済む環境を整えてあげることも、子育てでは大切なことですね。

嘘をつかないことより、誠実であることが大切

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嘘をつかずに育つ子どもはいません。大人も人間関係を円滑にするため、他人に心配を掛けないため、そして時には自分を守るために、嘘をつくことがあります。

ですから一様に「嘘をつかないこと」を子どもに求めるよりも、「他人に思いやりを持ち、誠実であること」を教えることが大切なのではないでしょうか。その気持ちがあれば、時に嘘をつくことも許されるでしょう。

4月1日はエイプリルフール。嘘について、ご家族でもぜひ話し合っててみてくださいね。