愛着関係の大切さ ~ 人間関係の基礎づくり ~

2018.01.07 Chama mam 育児・健康

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赤ちゃんが生まれてくると、すぐに始まるのが、親をはじめ養育者との愛着です。日々形成されていく養育者との愛着関係が、その子の将来の対人関係に大きく影響を与えると言われています。今回は愛着についてお伝えします。

愛着とは?愛着関係を築いていくには

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愛着とは、簡単に言うと、自分が選んだ特定の人に対して安定した関係性を築くことで形成される、“安心感の関係”“特別な絆”と例えると分かりやすいでしょうか。養育者との心理的な結びつきのことです。乳幼児期に母親や父親、保育士などの、自らが選んだ特定の養育者に自分の欲求に対して敏感に反応してもらい、抱っこなどの親子のスキンシップをこまめに取るといった、受け入れて愛される経験を通して形成されます。

「愛着関係は、母親との関わりを出発点として、その人にとって重要な他者との関係のなかで長い年月をかけて培われていく」

(「愛着障害 子ども時代を引きずる人々」から引用)

愛着関係を築いて行くには、赤ちゃんに笑顔で話しかけ、顔を見ながら沢山触れ合っていくことが大切です。抱っこをしたり、ハグをしたり…。でも、特に気負う必要はありません。愛着形成を意識しすぎては、かえってママ・パパのストレスになってしまいます。「授乳時に抱っこする」「赤ちゃんの顔を見て話しかける」など、日常生活の中で当たり前に行うことを自然体で行っていけば良いのです。

では、愛着障害って?

愛着障害とは、乳幼児期にママなどの療育者との愛着関係が形成されなかったことによって起こる障害のことです。人に対する基本的な信頼感がうまく芽生えなくなってしまうといわれています。愛着障害が起こる原因は、養育者との死別・離別(愛着対象がいなくなってしまう)、不適切な養育環境(養育者からの虐待やネグレクトなど)、養育者の無関心・放任などがあげられます。

愛着関係が形成されると

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愛着関係が形成されると、子どもは不安が減少し安心感に包まれ、探索活動が進みます。また、自分を信じる心や認める力(自己肯定感)が強まり、他者への信頼を築いていけるようになります。これは、今後の創造性や感受性、学習能力を養う基盤となります。愛着関係は、生後1年~1年半の間に形成され、一生を通して強化されていくものなのです。

楽しい時には一緒に笑い、悲しい時には一緒に泣き、いろんな感情を親子で共に感じていくことが、一番の幸せへのかけはしではないでしょうか。子どもを授かったことを知った瞬間から、赤ちゃんは周りのみんなへ沢山の幸せを運んでくれます。生まれてくると、ママ・パパは忙しくなるうえに初めてのことだらけ。でも、大変で困難に思えることも子育てにはつきものです。子どもと触れ合い、笑顔をお互いに向け合う瞬間を、一日の中に作って下さい。心からの愛は、必ず子どもへと伝わっていくはずです。

子育てを通して、親としても、人としても成長していけたらいいですね。

《参考文献》

「愛着障害 子ども時代を引きずる人々」 光文社新書 岡田尊司