ADHDの子と元気すぎる子
どこが違う?

2017.12.18 KUMIKO 育児・健康

Photo by Shutterstock.com

うちの子、1分もじっとしていられない。もしかしたらADHD(注意欠如・多動性障害)かも?でも、保育園の先生は、他の子たちより少し元気なだけと言うし…。本当に大丈夫なのかしら。

こんな悩みを持つママやパパはたくさんいらっしゃいます。実際のところ、ADHDなのか元気すぎる子なのかという判断については、はっきりとした基準があるわけではありません。ですから、医師や専門家の人にとっても悩ましいところなのです。

ただ、ヒントになることはあります。それは、

  • その行動の目的が理解できるか
  • 呼びかけに反応するか
  • 目の焦点が定まっているか

の3点です。

その行動の目的が理解できるか

Photo by Shutterstock.com

元気すぎる子は、目的があって動き回ります。そして大人も、子供の気持ちになって考えると、その目的が理解できないこともありません。

たとえば「今していることに飽きたから、他のことをしたい」、「あっちのおもちゃのほうがおもしろそう」、「お母さんを困らせてやりたい」、「じっとしているのは退屈」など。

また元気すぎる子は、大人が捕まえようとすると、鬼ごっこを楽しむかのように逃げ回ることがよくあります。

一方で、ADHDの子供の多動については、少なくとも他人にはまったくその目的が理解できません。見も知らぬ他人に抱きついていったり、目的物が何もない方向に走っていったり、気持ちが悪くなるほどぐるぐる回りながら走ったり・・・。元気すぎる子と違って、追いかける親から逃げようとすることがない反面、つかまえても振り切って走っていくという感じです。

ただし、これはあくまで健常者の大人から見た判断基準であり、ADHDの人たちからすると、「不安だから」とか、逆に「心地よいから」、「楽しいから」動き回るといった目的があるということもわかってきています。

呼びかけに反応するか

Photo by Shutterstock.com

元気すぎる子は、動き回っている最中でも、名前を呼ぶと一応の反応は示します。声の主のほうを振り返ったり、おそらく気がついているのに、わざと聞こえないふりをしたり。でも、ADHDの子は、無視しているというよりも、その声がまったく耳に入っていないというふうに見えます。自分の世界に入り込んでいるという感じです。

目の焦点が定まっているか

Photo by Shutterstock.com

これもはっきりした境界線があるわけではないのですが、ADHDを含め、発達障害の子供たちに共通していえることは、どこか目の焦点が定まっていない印象があることです。どこを見ているかわからないというよりも、焦点が定まらないというのか、目力が弱いというのか…。強引な例えですが、向こうから歩いてきた知人が、自分に気づいた時の目と、気づいていない時の目の違いというのでしょうか。

今回は、ADHDの子と元気すぎる子の違いを見抜くヒントについて述べました。でも、これはあくまで大まかな目安です。個人差もありますので、ママやパパだけで判断するのではなく、専門家に相談することをお勧めします。

【参考文献】

・ 『教室における「気になる子どもたち」の理解と支援のために 特別支援教育における発達神経心理学的アプローチ』(萱村俊哉、ナカニシヤ出版)

・ 『おっちょこちょいにつけるクスリ―ADHDなど発達障害のある子の本当の支援』(高山恵子、 えじそんくらぶ)

・ 『自閉症の僕が跳びはねる理由』(東田直樹、角川文庫)