実は危険!? 夏のひんやり室内
クーラー病を防ぐ! 赤ちゃんのための上手なエアコンの使い方

2016.08.15 荒木 真理子 ライフスタイル 育児・健康

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みなさんこんにちは、気象予報士の荒木真理子です。

灼熱の太陽が照りつける猛暑。
冷房が効いた部屋は快適ですが、体温調節が苦手な赤ちゃんは“クーラー病”が心配です。
みなさんは、設定温度や使用時間はどうしていますか?

冷房は、部屋の空気を涼しくすると同時に、人の体温も下げます。
大人はひんやり感じたら、上着やリモコンで簡単に温度調整できます。
でも、寒さを伝える術も、体温調節も未熟な赤ちゃんは、肌の表面からどんどん冷えてしまいます。

今回は、赤ちゃんが快適に夏を過ごすための、上手なエアコンとの付き合い方について紹介しましょう。

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冷房の設定温度は、外気温との差がカギ!

新陳代謝が活発な赤ちゃんは大量の汗をかきます。猛暑の日には、あせもや熱中症の心配もあるので、ママとしてはエアコンをうまく活用したいもの。
とはいえ、室内を冷やしすぎて風邪を引かせたら大変。
そこで、赤ちゃんがいる部屋には、温度計・湿度計を用意してください。計測器は、部屋の高い位置に置くのではなく、赤ちゃんが過ごす高さに置くのがポイントです。
夏場、赤ちゃんが快適に過ごせる室温は26~28°C、湿度は40~60%とされています。この温度・湿度をキープするよう心がけましょう。

 

もしも、暑いと感じたら、最初に湿度をチェック。
風通しがよい状態でも湿度が高い場合は、エアコンのドライ機能で除湿をします。
明らかに室温が高いときは、冷房のスイッチをオン!
人間の体温を一定に保つ働きがある自律神経が対応できる温度の差は5°Cくらいまでといわれています。そのため、エアコンの温度設定は外と室内の温度差“5°C以内”にしておきましょう。
ガンガンに冷えた部屋から外に出たとき、急激な温度変化を受けると、体への負担が大きくなります。それが悪化すると、自律神経のバランスが崩れ、「食欲がない」「発熱」「吐き気」といった症状につながっていきます。これが大人でもかかる“クーラー病”。室内の冷やしすぎには十分注意しましょう。

また、配慮しておきたいのが、空気の性質。
冷たい空気は重く、暖かい空気は軽いため、冷気は床に溜まります。そのため、床の近くで過ごす赤ちゃんは、大人が思っている以上に冷えてしまいます。
冷房をつける前に赤ちゃんの汗を拭き、エアコンの風が直接当たらないように気をつけましょう。
扇風機がある場合は、扇風機をできるだけ低い位置に設置し、エアコンに向けて回すのがおすすめです。冷たい風をはねのけるだけではなく、空気を循環するので、エアコンの効率が良くなりますよ。

【日中のエアコン注意ポイント】

  • 赤ちゃんの過ごす場所に温度計・湿度計を設置
  • 夏場、最適な室温は26~28°C、湿度は40~60%
  • 冷房の設定温度は外気温との差5°C以内
  • 冷房の風向を上向きにし、赤ちゃんに直接当たらないようにガード

夜間のエアコンはどうする?

赤ちゃんが寝る場所は、冷えやすい床の近くより、ベッドのほうがおススメ。睡眠時に、体を冷やしすぎないよう気をつけましょう。
あらかじめ寝室を冷やしておき、エアコンを切ったうえで眠りにつくのがおススメです。
それでも、暑くて目が覚めてしまうような熱帯夜は、冷房の室温を28~29°Cに設定し、風量を弱にしてしのぎましょう。
また、寝室とお風呂が近い家は、湿気をしっかり逃すことを心がけてください。

夜間にエアコンのスイッチを入れたり切ったりするのは、非経済的。いったん暑くなった部屋を再び冷やすときに、グッと電力を使うことになるので、電気代がかさみます。

冷房中、気をつけたい赤ちゃんの服

肌着一枚で過ごすことの多い赤ちゃんも、冷房をつけたら肌の露出は控えましょう。わが家で活躍しているのは、甚平。

 

通気性がよく、汗を吸収しやすい素材なうえに、前合わせで、おなかの部分が二重になるため、冷えから守ってくれるので、暑い夏に大活躍してくれます。はだけにくいロンパース型もあります。また、おなかをしっかり温めてくれる腹巻付きのパジャマもおススメです。

エアコンをうまく活用して、暑い夏を乗り切りましょう!