危険! 子どもの夏バテ増加中
あつ~い夏は薬膳食材で乗り切ろう!

2016.07.31 久保田 嘉郎 栄養・料理

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強い日差しで日焼けが気になるこの季節は、お肌だけでなく夏バテで体がダメージを受けやすい時期。連日続く暑さに食欲が落ちて、食事があまりのどを通らないという方も多いのではないでしょうか。
特に近年では子どもの夏バテが増えています。

子どもの夏バテは、発汗不足のよる体温調節のしにくさや、栄養不足などが主な原因。
発汗不足は水分の摂取が十分ではなかったり、エアコンなどにより本来の体温調節機能が働かないことからおこるもの。
また、暑さのため十分な食事を摂らないでいると、栄養不足になり体力が消耗されてしまいます。
連日の暑さで食欲が減退するのはわかりますが、夏こそしっかり栄養補給を行うことが大切です。

夏バテ予防には薬膳がおススメ

ダル~い夏バテを解消するのに役立つのが東洋医学の知恵。薬膳が夏の元気をサポートしてくれます。
夏の食事でおさえておきたいポイントは3つ。

こまめに水分を補給する

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のどの渇きを潤しつつ体内の不純物やこもった熱を排出することで、体温を保つことができ、夏バテを予防することができます。体重に対して必要な水分摂取量があり、幼いときほど多く必要となるので、親がしっかりとサポートしてあげましょう。

体重1㎏当たりに対し、一日に必要な水分

  • 新生児 50~120ml/kg/日
  • 乳児 120~150ml/kg/日
    例)体重6㎏の赤ちゃんの場合、1日に720ml~900ml必要
  • 幼児 90~100ml/kg /日
    例)体重15㎏の幼児の場合、1日に1.35リットル~1.5リットル必要
  • 学童 60~80ml
    例)体重25㎏の子供の場合、1.5リットル~2リットル必要

大人の場合は「1kg当たり50mlが基本」。例えば体重50kgの人であれば50ml×50=2.5リットルの摂取量を心掛けましょう。

薬膳食材で冷えすぎた内臓を温めよう

ギンギンに冷えたエアコンの下に長時間いると、体の芯から冷えてしまうことがあります。また、暑い日が続くとつい冷たい物を飲食しがちになります。そのため、内臓や胃腸が冷えてしまい、食欲減退に陥ることも……。
こういう時には、にんにく、生姜、人参などの薬膳食材を摂取して、冷えすぎた体内を温めましょう。

旬の夏野菜でスタミナUP!

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漢方には、土地柄と季節にあった食材を食べる「身土不二(しんどふじ)」という考え方があります。
そのため、旬の野菜は夏の疲れた体を回復するのにおススメです。
例えば、トマト、オクラ、ピーマン、モロヘイヤなどの緑黄色野菜は、ビタミンやβカロテンが豊富なのでスタミナUPに一役買ってくれます
また、夏野菜には体を冷やす効果があるため、外から室内へ戻ってきた時など、ミネラルの多いきゅうりやナス、スイカを摂取することで、体内にこもった熱を解消してくれます。

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さらに夏の野菜でおススメしたいのがゴーヤ。
「ゴーヤは苦いからちょっと……」という人は中のワタをしっかりとり、少し塩を入れた熱湯で軽くゆでてから使うと、苦味が抑えられます。
ゴーヤは漢方でも体の余分な熱を冷まし、解毒する効能をもった食材として知られていて、夏のお助け食材の一つです。

旬の食材を使った夏野菜のカレーなども子供に人気のメニューなので、ぜひ取り入れてみてください。