次のステップへ
妊娠の確認、診断について

2017.11.20 Keiko 妊娠・出産

Photo by Shutterstock.com

前回は「妊娠かも」と感じた際の妊娠兆候についてお伝えしました。

兆候を感じたら、妊娠をどのように確認しらたいいのでしょうか。今回は確認方法についてお伝えします。

自分でできる簡易的な検査、病院での診断がありますが、治療中(不妊治療中、又はなんらかの疾患で病院にかかっているケース)の方は、かかりつけ医師の指示に従って検査を進めてください。

確認方法 - 自分でできる簡易的な検査

Photo by Shutterstock.com

(1)妊娠検査薬

妊娠の兆候が見られた際、もしくは兆候がなくとも妊娠を希望されている場合、着床の確認をしたいという時には妊娠検査薬を用いた簡易確認が自分で出来ます。

性交後、排卵、受精、そして着床が成立すると、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)というホルモンの産生(さんせい:細胞内で物質が合成・生成されること)が増生され、尿中に検出されるようになります。

薬局で手軽に購入できる簡易検査薬は、尿を検査キッドに染み込ませ、一定量以上のhCGが検出されると陽性(妊娠している)として表示されるものです。

日本製の検査キッドは①hCG50mlU/mlで反応するものが一般的ですが、海外の製品では②hCG25mlU/mlで反応する様に製造されているもが多く販売されています。聞き馴れないホルモン名に難しい印象を持ってしまいますが、①と②にどのような違いがあるのでしょうか。

妊娠の期間のカウントは、最後の月経の初日を妊娠0日とし、約14日後の排卵日を妊娠2週としていきます。着床、つまり妊娠の成立は妊娠3週頃となります。着床後に徐々に増加していくhCGですが、次の生理予定日(妊娠しているとすると4週)に感知するのが②25lU/mlのキッド、生理予定日の1週間後に①50lU/mlのキッドの使用が可能となります。

(※価格や利便性は各製品によって異なりますので、説明書きをよく確認して使用してください。)

確認方法 - さぁ、いよいよ病院での診断へ

Photo by Shutterstock.com

簡易検査薬での確認は、なんらかの原因で妊娠していないのに偽陽性となるケースや、陰性なのに生理がこないケースもあります。

そこで、陽性の際はもちろんのこと、確実な診断をするためには産婦人科での診断が必要となります。

(2)超音波診断

超音波では、妊娠5週頃より確認される胎嚢(たいのう:赤ちゃんを包んでいる袋)を子宮内に認めます。

胎嚢の確認が一つの妊娠の診断となります。

(3)超音波ドップラー診断

超音波ドップッラーにより、胎児心音の確認を行います。

多くのケースで妊娠6週頃には確認されるとされおり、心音の確認で妊娠が確定となります。

胎嚢と心音で妊娠が確定したら、出産予定日を確認し、最寄りの役所で母子手帳を受け取り、出産に向けての準備が始まります。ママになった実感が湧いてきますね。

受診のタイミングは?

妊娠を希望している、していないに関わらず、ご自身の体調や生理周期に、ぜひ日頃から関心を向けましょう。そして、妊娠の兆候や簡易検査による陽性反応を確認した際にはもちろんのこと、なにかしらの異変や症状を感じた際には早めに受診をしましょう。

妊娠するということは、お母さんと赤ちゃんの命に危険を伴う事態も予測されます。

すべての方が必ずしも正常な妊娠過程を経過するとは限らず、流産のリスクや治療の必要なケースもあり、早期発見がとても重要となります。

生理予定日の1週間後頃には妊娠検査薬①50lU/mlキッドの使用が可能です。簡易検査薬が陽性になったら、早めに産婦人科を受診しましょう。胎嚢や心音の確認の時期は個人差があるため再度受診を要するケースもありますが、まずは異常妊娠でないことを確認することがとても大切です。

すべてを一人で抱え込まずに、不安も喜びも分けあい、新しい命と向き合っていきましょう。ぜひ、ご自身の体を大切に、一つ一つ確認していってくださいね。

【参考文献】

『系統看護学講座 専門 25 母性看護学2』(松本清一編集、医学書院)