発達障害の認定を受けたくない? 親の本音

2017.11.18 KUMIKO 育児・健康

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日本では、発達障害*と診断された場合、国や自治体から「障害者手帳*」が交付され、専門の機関で療育を受けることができます。でも、実際には、「障害者手帳」の申請をしない保護者も少なくありません。

*発達障害とは、主に自閉症、学習障害、多動性障害を指します。

*「障害者手帳」は、身体障害者用と精神障害者用、知的障害用の3種類に分かれています。発達障害を精神障害に入れるか、知的障害に入れるかについては、その子供の症状や、自治体によっても異なりますので、ここではまとめて「障害者手帳」としました。

それはなぜでしょうか。おそらく、この手帳を持つことによって、自分の子が紛れもなく「障害者」になってしまうことを避けたいからです。

「障害者」になると、進学・進級はもちろんのこと、就職や、引いては結婚に至るまで、重く大きな足かせとなってしまうと、親は危惧するわけです。

普通の学校に入ってしまえば何とかなる?

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発達障害児は、ダウン症や身体障害と異なり、見た目には障害児であるとわからないケースが大半です。特にアスペルガー症候群など、知的障害を伴わない発達障害児の場合、一見健常児と何ら変わりはありません。

だからこそ、障害のある子供たちだけが入学する「特別支援学校」や「特別支援学級」ではなく、普通学校や普通学級に入れ健常児たちと同じように学ばせたい!と考える親も少なくないようです。乱暴な言い方をすれば、「入ってしまえば、何とかなるだろう」というわけです。

診断を受けることで見えてくること

発達の程度は、子どもによってまちまちです。子どもの状態をよく見て、どんなことが得意でどんなことに困難を感じているのかを、ママやパパが理解することが大切です。保育園や幼稚園で初めて集団生活をするようになってから、お友だちや先生とのコミュニケーションを取るうえで、我が子が戸惑うことも出てくるでしょう。疑問に思うことがあったら、専門家へ相談することが重要となってきます。

対応は早ければ早いほど、子供にとって良いことです。なぜなら、ママやパパを始め周囲が、子どもの発達上の課題を理解したうえで、サポートすることが出来るようになるからです。まわりがその子の状態を理解し配慮することで、周囲とのコミュニケーション上の悩みは、かなり軽減できるようになります。

我が子にとって最良の選択とは?

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発達障害の認定を受け入れて、社会に適応できるよう、少しでも早い時期から専門機関で療育を受けたほうが、子どもの生きづらさは軽くなります。(ただ、「特別支援学校」も、メリットばかりではありません。これに関しては、日を改めて記事にしたいと思います。)

療育の結果、「ここまでくれば、普通学校に入っても大丈夫」という段階まで適応できるようになり、「障害者手帳」を自治体に返還することも可能です。

特別支援学校に行くか、普通学校に行くかは、子供本人に選ばせるのは難しいことです。ママやパパだけでお子さんの就学先を決めるのではなく、専門家や経験者などに相談することをお勧めします。

《参考文献》

各種障害者手帳 厚生労働省

主な発達障害の定義 文部科学省

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