初産体験 ~ 日本とベトナムの違い!

2017.10.25 Pham Thi Ly 世界のママ通信 妊娠・出産

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ベトナム人ママのPham Thi Ly(ファム・ティ・リー)です。私は29歳の時に、故郷のベトナムではなく日本で初産を経験しました。29歳と言えば、ベトナムでは「3人の子供のお母さんです」と言ってもおかしくない年齢です(笑)。

周りには家族や親戚はわずか。それでも、役所の支援と病院が提供してくれる最高のサービスのおかげで、妊娠も出産も楽しみながら終えることが出来ました!

日本での妊産婦生活について、ベトナム人ママの目線からお伝えします。

母子手帳の交付

日本では、市町村区役所で妊婦さんへ「母子手帳」が支給されます。母子手帳は妊娠中のママと赤ちゃんの様子、出産後の子供の成長の記録ができるもので、日本のみなさんはとても大切にしています。

私の場合も妊娠の初期に、母子手帳と一緒に定期健診の補助券14枚を受け取りました。その補助券を使って、健診費用の自己負担分をかなり軽減させることができました。

そして無事に出産を終えたあと、出産祝い(プレゼント)やお祝い金を受け取ることもできました。

妊産婦の食生活

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ベトナムの妊産婦さんの食生活について、みなさんはご存じでしょうか?ぜひ、インターネットで検索してみてください!もし、あなたがベトナムにいるとしたら、おそらくガチョウの卵や鯉や煮込んだ鳩などを食べさせられることでしょう。それは、お腹の中の赤ちゃんが健康で正常に発育するため、そして赤ちゃんの脳が正常に発達するために、良いとされています。

一方、日本では「アルコールとタバコ以外は、いくつかの点を注意すれば色々なものを食べていいですよ」と、健診で訪れた病院で助言をもらいました。

まず、注意しなければならないことは、体重の急激な増加に伴って高血圧や糖尿の症状が出ないよう、バランスに気をつけながら過剰に食べ過ぎないようにすることです。そして、妊娠中は、リステリア菌(食中毒の原因になる)に感染しやすくなるため避けた方が良い食べ物があることや、冷蔵庫を過信せず食品を十分に加熱することを教わりました。「妊産婦さんのお食事ガイド」にもあるように、ごはんなどの主食を中心にエネルギーをしっかりと摂り、緑黄色野菜をたっぷり摂ること(ただし妊娠初期にはビタミンAの過剰摂取には要注意!)や、お魚やお肉、卵、大豆料理を適量摂ることが、母体と赤ちゃんのためにも良いと教わりました。

破傷風予防接種はしない

ベトナムでは、妊婦さんに対して二回の破傷風予防接種をするのですが、日本ではその必要はありません。むしろ、お母さんが予防接種を受けることについては慎重です。

日本では、破傷風よりも風しんへの注意が喚起されていて、抗体がない場合は、妊娠前の予防接種も薦められています。風しんは生まれてくる赤ちゃんの心臓や耳、目などに障害が出る確率が高くなるからです。

衛生面からくる違い

 
出産のため入院した病院の食事です。美味しかったです。

日本もアジアの国ですが、妊娠中から出産後の習慣は、ベトナムとは大きく異なります。ベトナムの妊産婦さんは、冷たいものや生臭い食べ物、脂肪が多い食べ物、海産物を控える習慣がありますが、日本の妊産婦さんは、お魚やお肉、果物など食事内容は豊かです。特に、海産物は刺身を含めて、妊産婦さんも食べられます。ただ、お魚については、大へん体にいいものですが、自然界に存在する水銀がお魚に取り込まれていて、赤ちゃんに影響を与える可能性があるので、食べ過ぎないよう注意が必要です。

<参考文献>

妊娠中と産後の食事について 厚生労働省

これからママになるあなたへ お魚について知っておいてほしいこと 厚生労働省

風しんの感染予防の普及・啓発事業 厚生労働省