どうしよう!? 突然、子どもが40度の高熱!
慌てないために、知っておきたい対処法

2017.09.21 荒木 真理子 育児・健康

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みなさん、こんにちは。気象予報士の荒木真理子です。

先日、息子が旅行先で発熱し、みるみるうちに40度に達しました。保冷剤を買って、体を冷やし、慌てて病院に駆け込みました。熱は一晩で37度台になり、2日後には平熱に戻りましたが、ひやひやの3日間でした。

乳幼児はよく熱を出し、高熱になりがちです。どのように対処すればいいのでしょうか。

良かれと思った対処が、逆に危険に晒すことに

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息子が熱を出したときに思い出したのが、友人の体験談。友人は子どもが高熱になったとき、病院の開院時間まで、厚手の布団をしっかり包むようにかけ、部屋を暖め、安静に寝かせていたそうです。「汗をかけば熱が下がるはず!」

ところが、病院に連れて行く直前、子どもがブクブクと泡を吹いて、唇は紫色になり、体を突っ張らせて、ビクビクと震え出したというのです。熱けいれんです。

「小さな子どもが高熱を出したときには、体は暖めずに冷やすこと」と医者に指導を受けたそうです。
たくさん着込んで汗をかいて風邪を治すのは大人の方法、小さな子どもの場合は、布団をかけて暖めると、必要以上に熱が上がって危険というのです。

子どもの高熱の対処法は?

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子どもの熱が高温に達したら、体を冷やしましょう。冷やし方は、熱中症になったときと同じ。

このとき活躍するのは、保冷剤です。家の冷凍庫には、惣菜やデザートを買ったときについてくる保冷剤を常備しておくことをおすすめします。出先で保冷剤がないときは、自動販売機などで購入した冷えたペットボトルや缶が有用です。

冷やす場所は、大きく5ヶ所。首の後ろ、両わきの下、両足の付け根(そけい部)です。

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ここには体表近くに太い静脈があり、大量の血液がゆっくり体内に戻っていく場所。皮膚を通して静脈血を冷やし、結果として、体を冷やすことができるのです。

保冷剤やペットボトル・缶などをタオルやハンカチで包み、この5ヶ所に当てます。熱があっても動きが激しい子どもには、大きい薄手のハンカチを使うと、たすきをかけるように体にくくることできます。タイツやストッキングの中に保冷剤を入れてもいいでしょう。

なお、おでこに貼るジェルタイプのシートは、ひんやり気持ちよく感じられるだけで、実際に体を冷やす効果はありません。

座薬は使ったほうがよい?

高熱の際は、病院で座薬を処方してもらうことも多いですが、かかりつけ医に聞くと、使うときは、“水分も満足にとれないくらい、ぐったりしているときだけ”だそうです。

子どもは体温の調節機能が未熟なため、すぐに高熱を出しますが、それはウイルスや細菌と戦う防御反応。早い段階で解熱剤を使うことは、ウイルスや細菌を応援するような行為とのこと。解熱剤は効果が早いだけに、体への負担もかなり大きいといいます。熱が高くても元気そう、また、ある程度栄養が摂れるようなら、解熱剤を使う必要はないそうです。

なお、解熱剤を使って熱が下がらなくても、次に使うときは、必ず8時間はあける、という指示があることでしょう。

脱水症状に気をつけよう!

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高熱のときは、体温を下げる過程で、汗をたくさんかきます。できるだけ水分を多く摂らせて脱水症状を防ぎましょう。経口補水液は体力回復にもなります。このとき、おしっこの回数や量を把握することも大切です。また、濡れたタオルでこまめに体を拭き、汗をしっかりぬぐった上で、頻繁に着替えさせましょう。

子どもが高熱で苦しんでいる姿を見るのは、本当につらいですよね。
熱が出ること自体は悪いことではありませんが、熱を上手に逃がすお手伝いをしてあげましょう。