「自分で考え、自分で行動する」
幼児期の自主性を育てるしつけとは?

2017.08.24 佐藤 麻依子 しつけ・教育

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わが子には、「なんでも自分からやってほしい」と願うもの。
「自分のことは自分でやる」
そんな自主性を持った子に育ってくれたら、親としてこんなにうれしいことはありません。
確かに、着がえ、食事、歯みがき、お風呂、片づけなど、毎日しなければならないことを子どもが自分から率先してやってくれたら助かりますよね。

でもここで気になるのは、親が願っている「自主性のある子」は、親がやってほしいことをやってくれる子であって、本当の意味の「自主性のある子」ではないということ。
それは親にとって都合のいい自主性で、ここにちょっとしたズレがあるかもしれません。

自主性とは、「他人の保護や干渉を受けず、自分の判断で行動する態度」のこと。
ですから、親は「子どもがやりたいと思うことを自分でやれるようにサポートする」という立場で子どもの自主性を育てていけるといいですね。

では、子どもの自主性を育てるには、どのように進めていけばよいでしょうか?

何歳くらいから、どのように始めたらいいのか

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子どもの自主性を育てるには、「○歳からしつけなきゃ」というように気負う必要はありません。普段の生活の中で、「子どもがやりたいと思うこと」を自分でできるようにしてあげればよいのです。
何歳からでも、そしてどんなことからでも、「子どもがやりたいと思うこと」から始めてみましょう。

そのときのポイントは、「これはダメ、あれはダメ」「これしなさい、あれしなさい」と言わないこと。
これらの声かけは子どものやる気や自主性をうばってしまうので、できるだけ使わないようにしましょう。

小さな成功体験を積み重ねる

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たとえば、子どもが自分から着がえようとしたとします。
これは、「いま着がえようかな」と子どもが自分で考え、自分で行動したことになります。こんなときこそ、自主性を育てるチャンス!
親は、「自分で着がえが出来たんだね」と共感することで子どもを応援しましょう。親に認めてもらった子どもは、「自分にもできた!」「これでいいんだ!」と感じることができます。

こうした小さな成功体験を積み重ねることで、着がえだけでなく、しだいにその他のことも自分からやるようになっていくのです。

幼児期に自主性を育てるとどんな効果があるのか

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先ほどのように、「自分にもできた!」という成功体験を積み重ねることで、子どもは自分に自信が持てるようになり、自己肯定感が高まります。
自分に自信が持てるようになれば、「自分ならできる!」と自分のやりたいことをどんどん進んでやっていける子に育ちます。これは、大人になって社会に出たときにも必要になってくる力です。

親に言われたことをしっかりやることも大事ですが、それでは親の指示に従うだけの「指示待ち人間」になってしまいます。
自主的に行動するということは、大人になって急にできることではありません。子どものころから培ってきた土台があるからこそ、大人になってさらに力が発揮できるのです。

社会に出て生きぬく力を身に付けさせるのも親の務め。自分で考え、自分で行動する自主性のある子を育てるには、子どもがやりたいと思うことを応援してあげる気持ちを持つことが大切です。