シミ予防のカギは「肺」!?  漢方で気になる肌トラブルを改善

2017.06.19 久保田 嘉郎 美容・ファッション

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これからの季節、気候がよくて、お子さんと外で遊ぶのが楽しくなりますよね。
そこで気になるのが紫外線。

おもいっきり日光を浴びることで、骨の育成や抑うつの解消など、メリットもたくさんあるのですが、紫外線によりシミやそばかすが出来てしまう悪影響も見逃せません。外出時の帽子や日焼け止めクリームなどUV対策はもちろんですが、体質から改善していくことでシミを予防することができるのです。

この体質改善におすすめしたいのが漢方です。今回は漢方の知恵を使って紫外線によるシミの予防方法を紹介します。

あなたは大丈夫? シミができやすい人の体質とは

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漢方では、シミができやすい体質のことを「瘀血(おけつ)」と言います。

肌のくすみやシミ、慢性的な肩こりや頭痛が気になるという人は、もしかしたら「瘀血体質」かもしれません。

この体質を改善するには、体を温める食材や、滞った血をサラサラにする、タマネギ、ニラ、ネギなどを摂るとよいとされています。逆に、なるべく控えたほうがよい食材は、体を冷やす冷たい食べ物や、カフェインを多く含むコーヒーなど。
適度な運動を習慣にして、血を循環させましょう。とくにウォーキングはおすすめです。また、冷房の使用を減らし、身体を冷やさない服装を心がけることも大切です。

皮膚トラブルを減らしてくれるポイントは「辛いもの」!?

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漢方では、皮膚トラブルは「肺」を強化することで防げると考えられています。
ネギやショウガ、ニンニクなどの生で食べて辛みのある食材は、肺を強化してくれます。
さらに、大豆や牛乳、鶏肉などもおすすめ。

しかも、これらのたんぱく質が豊富に含まれた食材は、西洋医学的にも細胞を新しくしてくれるのに欠かせない要素として注目されているので、積極的に摂っていきましょう。

また、杏仁豆腐や梨も肺を強くしてくれます。デザートやおやつに取り入れれば、お子さんとも一緒においしく体質改善を目指せますよ。1歳以上であれば、はちみつも良いでしょう。

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シミに効く生薬はこれ!

漢方生薬の中には、シミに効果があるものもあります。

たとえば当帰(とうき)という生薬は、血液や気のめぐりを改善し、体質を改善してシミができにくい身体になるといわれています。当帰を含む漢方処方としては、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)があり、体内の血液循環をよくして細胞の隅々まで栄養を運ぶ働きがあるとともに、水分代謝を調節する働きがあります。体内のめぐりを改善させることで皮膚に栄養を補い、代謝を促進することで、シミ改善につなげます。

また、桃仁(とうにん)という生薬にも、血液循環をよくして瘀血を改善する効果があります。桃仁を含む処方に桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)があります。

こちらは、主に肩こりや頭痛、めまい、のぼせて足が冷えるタイプの人のシミによく用いられ、血の滞りを強く流す作用があります。血液をスムーズに流すことで老廃物も流れ、肌にも栄養や水分がいきわたり、シミやそばかすができにくくなると考えられています。

漢方生薬を使って予防する場合には、薬局の中には漢方や生薬を専門的に扱うお店もあり、専門知識のある薬剤師が相談に乗ってくれるところもありますので、相談してみるとよいでしょう。

漢方は長い年月をかけ、経験のなかで生み出されてきた知恵が詰まっています。
一時的にシミを消すというよりも、根本的な体質を改善するのに、特におすすめです。取り組みやすいところから、ぜひ取り入れてみてください。
ただし、十分な水分やビタミンCなどの補給、帽子や日焼け止めクリームといった、一般的に知られている対策ももちろん必要です。バランスのよい食事や、健康的な生活習慣を心がけて、漢方の知恵をプラスすることで、過ごしやすい夏を迎えてください。