知っておきたい
離乳食の栄養バランス

2017.06.12 望月 ライチ 栄養・料理

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生後5〜6ヶ月頃から少しずつ離乳食が始まってくると、赤ちゃんの心身の発達にとって大切な栄養バランスの知識もきちんと身につけていきたいですね。
まず、基本として知っておきたいのは、食材を下の3つのグループに分け、組み合わせながら献立を考えていくこと。

1. 熱や力のもとになる炭水化物源(主食になるもの)

体内で分解されて糖になり、肝臓に蓄えられます。一部は血液中をめぐって、脳や神経、筋肉、内臓のエネルギー源になります。
ご飯やパン、パスタ、ジャガイモなど。

2. 筋肉や血液の材料になるたんぱく質源(主菜になるもの)

筋肉や皮膚、血液をつくるもととなって、病気に対する抵抗力もつけます。不足すると貧血症状を起こしたり、体重が増えにくくなります。
肉や魚、豆や豆製品、卵、ヨーグルトなど。

3. 体の調子を整えるビタミン・ミネラル源(副菜になるもの)

野菜や果物、海藻類などに多く含まれ、体の機能を高めて調子を整える作用があります。多種類をバランスよくとることが大事。
ホウレン草、ブロッコリー、ニンジン、カボチャ、タマネギ、ワカメ、昆布、ミカン、リンゴなど。

これらの3つのグループをできるだけ偏りなく組み合わせていくことで、赤ちゃんに必要な栄養バランスをキープしやすくなります。

​なお、日本の厚生労働省が推奨する生後6〜8ヶ月の乳児の食事摂取基準(1日あたり)を栄養素ごとにまとめると以下の数値になります(抜粋)。

*推定エネルギー必要量は男児で550kcal、女児で500kcal。

  • たんぱく質 15g
  • 脂質 40g
  • ビタミンA 400μgRAE(上限600)
  • ビタミンD 5.0μg(上限25)
  • ビタミンE 4.0mg
  • ビタミンK 7μg
  • ナトリウム 600mg(食塩にして1.5g)
  • カリウム 700mg
  • カルシウム 250mg
  • マグネシウム 60mg

(*炭水化物は数値評価が難しいためリストに掲載されていません)

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このうち、ビタミンAやビタミンDに「上限」の数値が設けられているのは、これらを過剰に摂取すると肝臓に負担が生じることがあるためですが、通常の食事の範囲であれば摂りすぎにはなりにくいと言われています。
ビタミンDはカルシウムの吸収に使われる骨の健康にとって重要な栄養素ですが、世界的に摂取不足によるリスクが指摘されていて、日本でも完全母乳栄養児の「くる病」「低カルシウム血症」の症例報告があるそうです。
ビタミンDは魚介類、卵、キノコといった食品から摂取できるほか、日光を浴びることでも増えるので、適度な外気浴や散歩も有効です。

赤ちゃんが食べることに慣れ始める時期は、つい「よく食べてくれるもの」を多く与えがちですが、長い目で見ての栄養バランスをきちんと意識していきたいですね。

<参考文献>