夫婦の役割も変わってきた!
パパの育休取得や働くママが増加中

2017.06.05 望月 ライチ ライフスタイル

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その昔、日本では子育てといえば「母親の役目」というのが社会全体の常識として広まっていました。家庭における役割は、父親が朝から夜遅くまで働いて“稼ぎ手”として集中し、一方で、母親は働きに出ることなく家事や育児に専念するというのが一般的でした。

しかし、最近の日本の社会風景はかなり変わりつつあります。右肩上がりで国の経済が膨張し、サラリーマンの給料も上がる一方だった高度経済成長期・安定経済成長期を経て、1990年代初めにバブルが崩壊した後、「父親が大黒柱となって一生家族を支える」というモデルは必ずしも通用しなくなりました。

同時期に女性の大学進学や社会進出も促進され、働く女性が増加。97年を機に、日本国内では「専業主婦家庭」の数を「共働き家庭」の数が上回り、「夫婦で共に働き、共に育てる」という家庭のモデルがメジャーになってきているのです。

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そこで、最近、注目されているのが「男性の育休取得」です。子どもが産まれてから一時期仕事を休んで、保育所に預けるまでの期間、育児に専念するための休業制度は、これまで母親である女性が取得するパターンが圧倒的に多く、男性が取得することはほとんどありませんでした。

共働きが増え、キャリアと育児を両立したいという女性が増えてきた今は、「妻の代わりに夫が育休を取る」あるいは「妻が育休を取った後に、夫も育休を取る」といった家庭も以前ほど珍しくなくなりました。
背景としては、日本の結婚事情として、晩婚化・晩産化が進み、「母親になる年齢」と「職場で責任のある仕事を任される年齢」が重なるケースが増えてきたという面もあるようです。また、政策によって起業のハードルが下がり、自営でビジネスを行う女性も増えていることから、「出産・育児を理由に、ブランクを長く空けられない」という事情の女性も増えています。
妻のキャリアを優先して、「うちの職場の方が融通が利くから、僕が育休取るよ」と考えるパパもいるようです。

かくいう私も、フリーランスとしてのキャリアを継続するために、夫に約8ヶ月の育休を取ってもらったケースの一例です。夫の職場でも2例目というレアケースだったため周囲の理解を得るための努力は必要でしたが、結果としては、子どもが最も手がかかる時期に夫に深く育児にコミットしてもらったことは、その後の父子関係や夫婦間の協力体制を築く上で、プラスに働いたように思います。

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育休を取得するまでいかなくても、育児に積極的に参加するパパは街中で増えている印象があります。
バギーを押したり、抱っこひもで赤ちゃんを抱っこしたり、自然体で育児を楽しんでいる男性はこの10年で頻繁に見かけるようになりました。育児グッズのデザインがユニセックスなイメージで、男性も手に取りやすい雰囲気のものが増えていたり、アパレルブランドがパパとの親子ペアルックを提案したりしていることや、育児を楽しむパパをターゲットにした雑誌やウェブメディアが増えていることも多分に影響していると思います。

“夫婦の役割のシフトチェンジ”はまだまだ過渡期で、どんな家族でありたいかという価値観は人それぞれですが、「男性は仕事、女性は家事育児」にとらわれない新たな夫婦の関係がこれからどんどん生まれていきそうです。

<参考文献>

  • 独立行政法人労働政策研究・研修機構ホームページ