実は赤ちゃんは乾燥肌
水分たっぷりだから保湿不要だと思っていませんか?

2017.06.03 World-Mommy 編集部 育児・健康

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赤ちゃんの肌って、柔らかくて、張りがあって、みずみずしいですよね。

実際、私達大人の体内水分量は体重の50~60%ほどですが、新生児は約80%、乳幼児は65~70%も水分で満たされています。

そんな潤いたっぷりの赤ちゃんですので、つい保湿のためのスキンケアは不要だと考えがちですよね。でも、人の一生のうち、もっとも乾燥しやすいのが乳幼児期なのです。

生後2~3ヶ月ごろから、乾燥肌に

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産後すぐの乳児は、母親のホルモンの影響が残っているため、皮脂分泌量は十分にあります。むしろ脂っぽくて湿疹がでるほどです。しかし、その効果が持続するのは生後2~3ヶ月ごろまで。それ以降は、皮脂分泌量が極端に少ない状態が続くのです。

肌を覆う脂肪膜である皮脂は、身体の中から水分が出て行くのを防いでくれます。その皮脂が少ないと、肌からどんどん水分が逃げて行くのです。その上、乳幼児の皮膚は、大人と比べて厚みが半分ほどしかありません。皮脂が少ない上に、皮膚も薄いので、赤ちゃんの肌はとても乾燥しやすい状態にあるのです。

ちなみに皮脂分泌量が少ない時期は、10代に入るまで続きます。急激な皮脂分泌量増加によりニキビや吹き出物ができた経験は、皆さんもきっとお持ちでしょう。

乳幼児期は、肌トラブルが頻発

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皮脂が少なく皮膚が薄いということは、体内の水分が放出されるだけでなく、外からの刺激も受けやすい状態でもあります。そのため乳幼児期は、肌のトラブルがとにかくよく起きます。

代表的なのは、オムツかぶれ、とびひ、水いぼなど。

オムツかぶれは、オシッコやウンチで長時間湿度が高い状態が続くことで皮膚が炎症を起こします。こまめにオムツを交換し、臀部や陰部を清潔にし、保湿するようにしましょう。
また、〈とびひ〉や〈水いぼ〉は感染症ですので、保育園などで集団生活を送っていると、かかりやすくなります。これらは全身に広がったり、他の子どもにうつしたりすることがあるので、早めに医療機関で診察を受けてください。

他にも、汗をかきやすい時期にあせもができたり、口のまわりに付着した食べ残しが原因でかぶれたりしがちです。肌トラブルはアトピー性皮膚炎に発展することもありますので、甘く考えないようにしましょう。

ボディークリームや加湿器で乾燥肌対策を

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乳幼児用のスキンケアは保湿クリームが有効です。薬局で乳幼児用を購入するか、皮膚科で処方してもらうと良いでしょう。お風呂上がりや着替えの際は全身に、お出かけの際は肌の露出部分に、授乳や食事の前にはお口周りに塗ると効果的です。

また、乾燥する地域にお住いの方や、エアコンを使用しているご家庭は、加湿器を使って室内の湿度が下がりすぎないように調整するのも良いでしょう。

加湿器は、いくつかのタイプがあり、それぞれにメリット・デメリットがあります。加熱式は、水を加熱するので衛生的ですが、やけどの危険性があります。また、気化式や超音波式は、火傷の心配はありませんが、カビや生えやすく、こまめな手入れが必要です。

このように、ママやパパのスキンケアも大切ですが、実は肌のバリアが薄い乳幼児の方がしっかりとしたケアが必要なのです。つい勘違いしがちですので、ぜひ知っておきましょう。

<参考文献>

  • 大塚製薬 ホームページ
  • 富山市立富山市民病院 ホームページ