「どんな1日だった?」
子どもの生活の上手な聞き出し方

2017.05.28 望月 ライチ しつけ・教育

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一日中ずっと一緒だった赤ちゃんの時期を卒業して、子どもが幼稚園や保育園に通うようになると、お母さん・お父さんが知らない「子どもの時間」が急に増えていきますね。
どんなふうに過ごしているんだろう? 今日はどんな楽しいことがあったのかな? お友だちとケンカしていないかな?
親としてはとっても気になりますよね。3歳を過ぎて、会話のキャッチボールもできるようになると、日中の出来事を聞くのも楽しみの一つになります。
とはいえ、子どもはまだまだ会話のビギナーさん。大人のようにはうまく説明できません。

「今日はどんなことあった?」と聞いても、「うーん、いつもと一緒」と的を得ない答えが返ってきてちょっとがっかり……なんてこともよくあります。
男の子と女の子の両方を育てた経験のあるお母さんによると、「特に男子は直前の出来事しか言わない」。昼間にやったプール遊びのことよりも、お母さんがお迎えに来る直前に触っていたオモチャの印象の方が鮮明で、そのとおりに「今日はおもちゃで遊んでた!」と無邪気に答える。これは、男の子を育てるお母さんからよく聞かれる「あるある話」です。
子どもの生活を上手に聞き出すためのちょっとしたコツを、私が実際にやってみた体験や周りのお母さんのアドバイスからまとめてみました。

漠然と聞くのではなく、具体的なシーンで

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大人と子どもは生きている時間軸が違います。子どもは常に、目の前にある“この瞬間”を生きているので、今日のこととはいえ過ぎ去った出来事にはほとんどこだわりを持っていないようです。
だから、とっさに「今日、保育園でどんなことがあった?」と聞かれてもすぐに思い出せないことはよくあること。「うちの子、記憶力悪いのかしら?」と心配しないで大丈夫です。

子どもにとっては「何があった?」と漠然と聞かれても、何を話していいのかわからず混乱して、とりあえず「何もない」と答えてしまうようです。こちらから具体的にシーンを決めて聞いてあげるといいですね。
「お昼ご飯は何を食べたの?」「帰りの会で、先生はどんなお話をしてた?」「遊びの時間、誰と一緒に遊んだの?」などなど、“いつ”“どこで”“誰と”など、具体的に聞くようにしてみましょう。

ネガティブなことは、親の方から自己開示

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お友だちとのケンカや先生に叱られた出来事など、ネガティブなことは子どももなかなか言いたがらないかもしれません。でも、「いつもと様子が違うな」と感じたら、上手に聞き出して、なぐさめたり、励ましたりしてあげたいですよね。

私の場合は、まず自分から“ネガティブな出来事”を発表してしまいます。「お母さんね、今日ね、こんなことあってちょっと元気なくしちゃったんだよね~。○○はどう?」といった感じで“自己開示”すると、子どものほうも「僕もね、今日、△△君とおもちゃの取り合いになって泣いちゃったよ」とあっさりと話してくれることが多いのです。「そうなんだ。△△君とおもちゃの取り合いして、泣いちゃったんだ。どうして取り合いになっちゃったの?」と、まず、子どもの言葉を反復して、より詳しく聞く質問を続けます。まず反復することで、子どもは「僕の言葉を受け入れてもらった」という気持ちになって安心して、その後の話もしやすくなるようです。