離乳食で注意して!
ハチミツを1歳未満に与えるのは危険

2017.05.21 望月 ライチ 育児・健康

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離乳食が始まり、赤ちゃんが食べられるものが少しずつ増えてくると、キッチンで使う食材のバリエーションも広がっていきます。
成長はとても嬉しいことですが、注意したいのは乳児特有の危険な症状を起こす食材があるという点です。

今年、日本で1歳未満の赤ちゃんが「乳児ボツリヌス症」で亡くなるという悲しい事故が起きました。乳児ボツリヌス症は土壌の中など自然界に広く存在している細菌「ボツリヌス菌」が原因となる病気で、腸内環境が十分に整っていない1歳未満の乳児の体内にボツリヌス菌が入り込んだ時に、腸内でボツリヌス菌が増殖し、毒素を排出することで発症します。
1歳を過ぎる頃には腸内環境が整うため何も症状は起きませんが、ボツリヌス菌に対する耐性のない1歳未満の乳児の場合は、便秘や哺乳力の低下、首のすわりが悪くなるといった症状を引き起こすことがあり、まれに死に至ることがあるのです。

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アメリカでは年間で100例を超える報告があるそうで、日本国内で医師が乳児ボツリヌス症と診断した報告例は1999年以降で16例あるとのこと。

そして、この恐ろしい乳児ボツリヌス症の原因として指摘されているのが「ハチミツ」です。ハチミツにはボツリヌス菌が混入している可能性があるため、1歳未満に与える食事には避けなければいけないと日本の厚生労働省も注意を促しています。
先述の死亡事故でも、日常的にハチミツが与えられていたことが報じられました。ハチミツ以外にも「井戸水」なども、乳児ボツリヌス症の原因になったという報告があります。
「加熱したら大丈夫でしょう?」と考えるかもしれませんが、ボツリヌス菌は非常に熱に強いため、家庭で行う一般的な熱処理では死滅しません。

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栄養豊富でヘルシーな印象のあるハチミツですが、1歳未満の赤ちゃんには、ハチミツを含むお菓子や飲料を与えないよう、食品を買う時には原材料の欄をチェックするクセをつけましょう。

原材料をチェックする際に、併せて気をつけておきたいのがアレルギーの原因になる食材です。
日本の厚生労働省は15年前に施行された食品衛生法で、アレルギーを引き起こす原因となり得る下記の27の食品を使用した商品について、表示を義務付けています。

<特に気をつけるべき7品目>

そば・落花生・卵・小麦・乳・エビ・カニ

<気をつけるべき20品目>

アワビ・イカ・イクラ・オレンジ・キウイ・牛肉・豚肉・鶏肉・クルミ・バナナ・サケ・サバ・大豆・まつたけ・モモ・やまいも・リンゴ・ゼラチン・ゴマ・カシューナッツ

このうち、上の7品目は特にアレルギー症状の発症数が多いもので、中でも命に関わる重篤な症状を引き起こす「そば」「落花生」については、特に注意が必要と言われています。

他にも、もちやコンニャク、ミニトマトなど、乳児が喉に詰まらせやすい食品や、食中毒の原因になりやすい生の魚・肉・卵なども避けるべき食品です。

離乳食が進んで食べる楽しみが広がる時期こそ、気をつけたいものですね。

<参考文献>

  • 厚生労働省ホームページ