子どもの余計な行動にイラッとしてしまう、ママパパにもおすすめ
休日の朝を描いた、絵本「おでかけのまえに」

2017.03.27 World-Mommy 編集部 絵本の紹介

 

作:筒井 頼子
絵:林 明子
出版社:福音館書店
発行年:1981年

ピクニックにでかける前の、小さい女の子のはずむ心を、ごくあたりまえの家庭を舞台に描きだした、ほのぼのとのびやかな絵本です。

福音館書店より引用:http://www.fukuinkan.co.jp/book/?id=433

【あらすじ】今日は家族でピクニックへ行く日。楽しみ!

 

物語は、日曜日の朝、女の子がパッと飛び起きて、窓を開けるシーンから始まります。

窓から差し込む朝日が部屋を明るくし、女の子は「ばんざい! はれた、はれた!」と大喜びです。なぜなら、今日は家族でピクニックへ行く日だからです。

 

お母さんは、台所でお弁当づくりの真っ最中です。お父さんは、洗面台でヒゲを剃っています。

女の子の名前は、あやこちゃん。
あやこちゃんは、良いことを思いつきます。

お母さんが作った料理を、あやこちゃんが詰めてあげました。でも、ぐちゃぐちゃ……。お母さんは「まあ!」とビックリです。

次は、お父さんのバッグを閉めてあげようとしました。でも、紐がひっかかって上手く閉まらず、気づいたらカバンの中身が飛び出してぐちゃぐちゃ……。お父さんは「おやおや」と驚いています。

あやこちゃんはとにかく、ピクニックが楽しみで居ても立っても居られないようす。自分も何かしようと、お母さんやお父さんのお手伝いをしようとするのですが、どれも上手くできず、余計に散らかしてしまうのです。

そんなあやこちゃんの、家族でお出かけするまでのワクワクが子ども目線で描かれています。

【2歳からおすすめ】幼い子どもは、思い通りには行かないよね。でも……

 

この絵本は一見、子どもあるあるです。

でも注目すべきはそこではなく、ママも、パパも、一度も子どもを叱らないということです。子どもの興味を尊重して、優しく付き合ってあげています。

子ども目線でみれば、「お出かけの朝は、そわそわするよねー」かと、思います。でも大人は、ドキッとさせられる方が多いのではないでしょうか。

お出かけ前に子どもが余計なことをして、イライラしてしまうことは良くあります。この絵本を通じて、親の思い通りに行かないのは他の子どもも同じだし、それは怒ることでは無いのだと気づかせてくれ、ママやパパの気持ちを和らげてくれそうです。

絵本「おでかけのまえに」は、World Mommyで以前ご紹介した「はじめてのおつかい」と同じ作者です。

「はじめてのおつかい」は、子どもの頑張っている姿にウルっとさせられましたが、こちらは子どもの健気さをママとパパが暖かく見守っている、そんな大人の優しさに心打たれます。