「ずっと残るの?」と気になったら受診を
赤ちゃんの生まれつきの「あざ」

2017.03.17 望月 ライチ 育児・健康

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「あざ」は生まれつきの血管色素細胞の部分的な異常によって起こるもの。日本人の新生児にほぼ100%見られる「蒙古斑」のように、多くの赤ちゃんに見られてやがて消えていくというものもありますが、一生のお付き合いになるものもあります。

その多くが痛みを伴わず健康への影響はないものですが、親としては「一生残るのかな?」「きれいに消せる治療法はあるのかな?」と気になってしまうかもしれませんね。また、あざの中には悪性化するタイプのものもあるので、急に大きくなったりすることはないかなど、観察を続けましょう。

気になるあざを消したい時には、特定の波長の光線を患部にあてて異常を来たしている細胞だけを破壊する「レーザー光線治療」が一般的になってきているそうです。従来行われていた、皮膚を切除して縫合する手術という方法に比べると、皮膚への負担が少なく、傷跡もほとんど残らないというメリットが。使用されるレーザーはあざの種類によって異なり、中には長期の治療が必要になるケースもあります。気になる場合は皮膚科の医師を受診して、どんな治療法があるのか相談してみるのがおすすめです。

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代表的な「あざ」の種類についてまとめます。

青いあざ

  • 太田母斑
    生後数ヶ月頃から、こめかみや額、目のまわりや白目の部分などにできる青褐色のあざ。悪性化することはありませんが、思春期を迎える頃に色が濃くなる場合も。女性に多いと言われています。

赤いあざ

  • サーモンパッチ
    額の中央やまぶた、鼻の下などに現れるピンク色のあざ。盛り上がりのない平ら状で、境目がはっきりしないのが特徴。1歳~1歳半頃に自然に消えることが多い。
  • イチゴ状血管腫
    生後数日~1ヶ月頃に現れる赤い斑点で、急速に大きく盛り上がります。生後6ヶ月頃から自然と赤みが消えていき、7歳くらいまでになくなっていきますが、中には完全に消えないものも。目の周りや口の周り、陰部にできた場合は早めに治療が必要。
  • 単純性血管腫
    平ら状の赤いあざで境目がハッキリしています。発症する部位は顔に限らず、全身どこにでも。自然に消えることはありませんが、レーザー光線治療で薄くすることは可能。
    顔の広範囲にある場合は緑内障など他の病気の併発の可能性があるので、早めに受診を。

茶色いあざ

  • 扁平母斑
    平らな褐色のあざで、全身のどこにでもできます。悪性化することはないものの、自然に消えることはないので、気になる場合は治療を。
  • 脂線母斑
    平らかやや盛り上がった黄色っぽいあざで、頭部にできる場合がほとんど。発症部分には髪の毛が生えません。次第に形状が盛り上がり、思春期以降は褐色に。悪性化の可能性もあるといわれているので、早めに手術で切除する場合も。

黒いあざ

  • 色素性母斑
    最も多くみられる黒いあざで、いわゆる「ほくろ」もこの一種。ほとんどが健康に影響のないものですが、急に大きくなる、形が変わる、痛みが出るといった変化が表れたら、悪性化のサインが疑われます。早めに受診しましょう。

<参考文献>

  • 『0~6才 赤ちゃんと子どもの病気とホームケア』(加部一彦監修、学習研究社)
  • 『最新版 はじめての育児』(細谷亮太監修、学習研究社)