妊娠後期なのに「逆子」
出産までに直るの?

2017.01.22 World-Mommy 編集部 妊娠・出産

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妊娠後期を迎えての健診で「逆子になっていますね」と言われて、ドキッとした人、いませんか?
お腹の中の赤ちゃんは妊娠26週頃までは体がまだまだ小さく、羊水の中をクルクルと自由に動き回り、姿勢が定まりません。だんだん発育が進んで体が大きくなっていくと、頭の重みによって、頭を下にした姿勢(頭位)へと落ち着いてくるのが一般的です。逆三角形型の母体の骨盤の内側へと頭を収めていって、出産のための体勢に備えていくのです。

しかし、中には、妊娠30週を超えてもまだ動いていたり、お尻が母体の骨盤の中にはまり込んでいるなどして、頭が上の状態のままの赤ちゃんもいます。これがいわゆる「逆子」です。その原因は、母体の子宮や胎盤の状態、羊水の量などがかかわるものと言われていますが、特定はされていません。

逆子の姿勢は様々

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また、ひとくちに「逆子」といっても、「お尻が下になって足は上に伸ばしているVの字型」の単殿位や、足が伸びた状態で下にある足位など、赤ちゃんの姿勢にも種類があります。
多くの場合は自然と頭位になって、問題なく自然分娩に進められますが、3~5%の確率で出産を迎える日まで逆子であるケースも。その場合は、母子の安全を第一に考えて帝王切開での分娩を選択する産院がほとんどのようです。

逆子は直るの?

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妊娠28週を過ぎても逆子が直らない場合は、昔ながらの「逆子体操」をすすめられることがあります。
逆子体操とは、うつぶせになって膝をつき、お尻を高く持ち上げた状態(胸膝位)を5~10分保って休むというものですが、お腹が張りやすい場合は無理をしないようにしましょう。また、ツボの刺激をすすめている育児書もあります。
ただし、35週以降の出産予定日近くになると、過度な刺激は陣痛を引き起こして前期破水を招くきっかけになりかねないので、注意が必要です。特に、切迫早産の可能性があると言われている人は、逆子体操をするのは危険。医師の診断にしたがって、無理をしないようにしましょう。

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また、逆子の状態は、予定よりも早い破水や陣痛を引き起こしやすいので、普段からお腹の張りなどに注意をして、定期的な張りを感じたり、膣に水が流れていくような感覚を感じたりしたら、すぐに受診した方が安心です。
実は筆者自身の出産においても、妊娠後期まで逆子が直らず、焦った経験があります。医師のアドバイスも聞きながら逆子体操を何度か実践し、それが効いたのかはわかりませんが、35週の健診で逆子が直っていることがわかりました。

一方、知人の例では最後まで逆子が戻らず、予定帝王切開(日程をあらかじめ決めての帝王切開)の出産となりましたが、「かえって安心して出産を迎えられた」と言っていました。

生まれてくる赤ちゃんの性格や外見がそれぞれに違うのと同じで、生まれるまでの姿勢や分娩のスタイルも個性豊か。逆子だからと焦り過ぎることなく、ゆったりとした気持ちで赤ちゃんに会える日を待てるといいですね。

<参考文献>

  • 『最新版 はじめての育児』(細谷亮太監修、学習研究社)
  • 『はじめてママ&パパの妊娠・出産』(安達知子監修、主婦の友社)