妊娠中なのに体重が増えない……
赤ちゃんは大丈夫?

2016.11.24 望月 ライチ 妊娠・出産

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出産の高年齢化が進む日本では、妊娠中毒症などを予防する観点から「妊娠中(特に中後期)には体重を増やし過ぎないように」という注意が目立つようになりました。
一方で、妊娠したら体重がどんどん増えるはず……と思ったら、思ったように体重に変化がない――。そんな逆の不安に悩まされている妊婦さんも少なくないようです。

妊娠中に体重が増えない原因は
妊娠前のダイエット?

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妊娠中に体重が増えにくい人の傾向としては、妊娠前にダイエットを繰り返したことで「太りづらい体質」になっている人が多いとも言われています。妊娠中もキレイなスタイルを保つ芸能人のママが増えたことも影響しているかもしれません。

一般的に、痩せ傾向のある母親から生まれる赤ちゃんは体重が軽くなることが多く、「小さく産む」ことはお産をラクにする知恵の一つとも言われてきました。
ただし、それが過ぎると低体重児として生まれて、しばらくは母乳をうまく飲むことができなかったり、母子が一緒にいられる時間が限られてしまったりすることも。
低体重児のリスクを減らすために、妊娠中のダイエットはやめてほしいと警鐘を鳴らす産科医もいます。太ってしまった分は産後にダイエットを頑張ろう!と発想を切り替えるといいですね。

また、「つわりがひどかったために体重が減ってしまった」という一時的な原因による場合もあるので、焦る必要はないそうです。

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ストレスフリーな生活と
バランスのいい食事を心がけて

「お腹の赤ちゃんのためにも、体重を少しずつでも増やしたい!」と思った時の対策としては、まずは“バランスのよい食事”です。
「太りたいから」と高脂肪に偏った食事を続けると、かえって妊娠中毒症などのリスクを高めるのでやめましょう。高カロリーのスナック菓子やジャンクフードは栄養価が低くて、胎児にとって良いとは言えません。

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炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン・ミネラルとバランスよく食事をとることが大切。特に炭水化物は母体に必要な主要なエネルギー源であると同時に、腸内環境を整える食物繊維源にもなります。母体の腸内環境を整えることは胎児の免疫にもよいという報告もあるようです。

妊娠前より大きくなった子宮が胃腸を圧迫するため「一度にたくさん食べられなくなった」という人もいます。1日3回という食事ペースにとらわれず、「食べられるときに食べたい分だけ」と少しずつ食べるようにするといいようです。

大切なのは気にしすぎないこと

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そして、最も大切なのは、体重が増えないことを気にし過ぎるあまりストレスになってしまわないこと。
妊娠中の経過は人それぞれで体重の増減ペースも十人十色です。定期的に産科で健診を受けて、医師が「胎児も問題なく育っている」と判断すれば、気にする必要はありません。
気持ちがリラックスすると、自然と食欲もわくもの。周りの妊婦さんや世間の「平均値」に惑わされ過ぎないことが、一番の処方箋なのだと思います。

<参考文献>

  • gooベビー/小児科・産婦人科のリレーエッセイ「今日も診察日和」