メリットばかりじゃないフランスの保育園事情
待機児童問題は日本だけではありません

2016.11.22 KOSSY 世界のママ通信

 

こんにちは。南フランス・ニースで子育て奮闘中のKOSSYです。
日本では待機児童が大勢いて、保育園へ入園待ちのお子さんが多く社会問題になっていますよね。アジアの他の国はどうなのでしょうか? 実はこちらニースも待機児童問題は日本と同じような状況です。

子どもが生まれた翌日には、保育園申し込み登録

共働きの家庭やシングルマザー等、手助けが必要な家庭が優先選考されるようですが、殆どの子ども達が保育園に入れないまま幼稚園入学を迎えるというのがパターンです。
申し込みリストに入れてから順番待ちが基本なので、我が家も次女が生まれた翌日に保育園の登録に市役所へ出向きました。

こちらの保育園を初めとする学校は1月生まれ~12月生まれが同学年となり、9月が新年度スタートとなります。つまり、9月以降に生まれた子どもはすでに同学年の子達が入園した後からの申し込みとなるので、必然的に入学が難しい状況になります。

 

我が家の次女は3月頭生まれが幸いだったのか、6月には学校受け入れの連絡がきて、生後6ヶ月の9月から保育園生活がスタートしちゃいました。
周りのフランス人の友達は「保育園に入れた子どもは珍しいよ!」と沢山の人が喜んでくれるほど、入園枠が少ないのです。

手軽に利用出来ても心配……
ベビーシッターの質の良し悪し

 

日本ではフランスは共働きが出来る環境で子育てがしやすいという情報を耳にすると思います。こんな状況なのにどうしてなのでしょうか?

それはベビーシッターを活用するからでしょう。こちらでは、どうしても子どもを預けなければならない人はベビーシッターを雇うのです。フランスは、税金が高いだけあって、ベビーシッターを使うと助成金が出るので、かなり安い値段で利用できるんです。

ベビーシッターは、子どもの自宅に来るパターンとシッターさんの家で預かる2通りがあります。シッターさんの家で預かる場合は、自治体がその家を訪問し、危険な場所や物は無いかを確認し、子ども部屋が準備されているかも確かめます。その後、許可を得たシッターさんのみ仕事を引き受けることができる様になります。

しかし、シッターさんの様子を公園などでみていると 、質の良し悪しに大きな差があります。中には預かった子どもを公園に放ち(こちらの公園は必ず柵で覆われ施錠がついています。)ベンチに座ってタバコをスパスパ……なんていうことも。そんなシッターさんは携帯でしゃべりまくっていて子どもなんてみていません。
子どもを預かっているのに責任感の無い人も少なくありません。助成金によってベビーシッターが安く活用できるとはいえ、問題点も多くあるのです。

 

このような事情もあり、ニース在住の日本人ママは個人間で契約した日本人学生・主婦や信頼おけるフランス人に依頼している方が多いです。
人間形成をする時期はやはりしっかりした方に頼まないと、とても心配ですから。

子育て環境のメリット、それは高い税金のおかげ

保育料は家庭の収入・子どもの人数によって金額の違いが出てきます。
なので、月に50€もいかない家庭もあれば、400€の支払いが必要な家庭もあります。
日本では、フランスの育児に対するメリットばかりがクローズアップされた情報が、ネット上でも多く発信されがちです。確かに良い面もあるかもしれませんが、これも税収入のおかげ。
フランスは消費税が20%。
年収に対する個人所得税の負担も日本より高いのです。

  • 9,690超~2万6,764ユーロ以下は14%
  • 2万6,764超~7万1,754ユーロ以下は30%
  • 7万1,754超~15万1,956ユーロ以下は41%
  • 15万1,956ユーロを超える場合は45%

※2016年10月現在:115円/1€

恩恵を貰う為には、支出も多いんです。
それぞれの国ごとに子育てする環境や仕組みは違いますが、色々な側面を知ると「どっちがいいの?」と簡単には答えが出ないですよね。
ママとしては、待機児童問題が少しでも解消されることを願います。