「薄味が基本」の離乳食
調味料を使っていいのはいつから?

2016.11.20 望月 ライチ 栄養・料理

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離乳食を作る生活が始まった時に悩ましくなるのが、「味付けをどこまでするべきか」という問題。
おいしく食べてほしいからと大人と同じように味付けをすると、未熟な赤ちゃんの内臓に負担をかけてしまうので注意が必要です。特に塩分の与え過ぎは腎臓のトラブルの原因になることがあり、全般に濃すぎる味付けは虫歯の原因にもなると言われています。

いつ頃から調味料を使っていくのがいいのか、離乳食のステップで整理してみましょう。

生後5~6ヶ月の離乳食前期は基本的に「味付けなし」
中期以降でわずかな調味料を

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おかゆや野菜のすりおろしから始める生後5~6ヶ月頃の離乳食前期には、塩や醤油などの調味料を加える必要はありません。赤ちゃんにとっては、母乳・ミルクだけだった食生活から、ぐんと食材が広がるので、ひとつ一つの素材の味が新鮮です。素材そのままのやさしい味わいを楽しめるよう、また、まだ機能が十分でない内臓に負担をかけないように調味料は加えないようにします。

ゴックンと飲み込めるようになった後の離乳食中期以降は、少しずつ調味料を使ってもOKですが、1回の食事あたり塩は0.3g程度、砂糖は3g、醤油は小さじ1/3程度にとどめるなど控えめに。

塩味だけでなく甘みも注意!
ハチミツは1歳を過ぎてから

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塩味だけでなく甘みについても、小さい頃から強い甘みに慣れてしまうと、より甘みの強いお菓子を求めるようになり、食生活が乱れたり、虫歯を増やしたりする原因になってしまいます。おやつを与える時は、サツマイモやカボチャなど甘みのある食材を中心に与えて、マイルドな甘みでも満足できる味覚を育てましょう。

注意したいのは「ハチミツ」で、まだ免疫が発達していない乳児が摂取すると、乳児ボツリヌス症などを発症することがあります。ハチミツを調理に使うのは1歳を過ぎてからにしましょう。

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みりんや料理酒を使う時は十分に加熱を

離乳食が進んで、大人の食事を取り分けるようになった時には注意が必要です。
それまでは薄味だったのに、急に「濃い味」になってしまうと、子どもの舌も内臓も対応できないからです。外食や売られている惣菜は濃い目に味付けされている場合が多いので、「スープ類は水を加えて薄味にする」など調味をマイルドに調整するよう意識しましょう。

大人の食事を取り分ける場合、「みりん」や「料理酒」を使った料理は気を付けましょう。料理酒は調理の時に十分に加熱してアルコール分を飛ばすようにしましょう。「本みりん」と比べてアルコール度数が低い「みりん風調味料」を使うのも一つの方法です。

味覚を育てる
辛味や苦味は少しずつ

食事は味覚を育てるベースとして、様々な味に触れることも大切と言われています。その中で「辛味」や「苦味」は「安易に子どもに与えてはいけない」と思われがちですが、ほんの少量ずつから味付けに取り入れて慣れておくと、大人になってから楽しめる食の世界が広がると言われています。
離乳食を卒業する頃から、こしょう、マスタード、カレー粉など、幅広い調味料に触れる経験を増やしていくのも「食育」につながっていきます。

<参考文献>

  • 『食育 子どもごはん』(服部幸應監修、小学館)
  • 『初めての離乳食』(太田百合子・小池澄子監修、ベネッセコーポレーション)
  • 『離乳食大全科』(Baby-mo 特別編集、主婦の友社)