秋こそ注意! 食中毒の見落としがちな盲点
食中毒対策、見落としがちな盲点

2016.09.24 久保田 嘉郎 栄養・料理

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夏の暑さや強い日差しから開放されて、過ごしやすい秋。季節とともに食欲が戻ってくる方も多いのではないでしょうか?

そんな食欲の秋こそ気をつけていただきたいのが、食中毒です。というのも実は日本では、食中毒が年間で最も多い月は夏ではなく、10月なのです。

涼しくなってきて食品の保管に真夏ほど注意を払わなくなってしまうことや、運動会やピクニックなど野外での調理や食事の機会が多くなっていることが理由として、考えられます。

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屋外での行事の際に加熱が不十分な肉を食べたり、細菌が増えたお弁当を食べたりすることが食中毒の原因のひとつ。外に持ち出したお弁当が外気によって温められ、高温多湿の環境が大好きな菌の繁殖に適した環境になってしまうのです。

また、夏バテにより体の抵抗力が落ちているということも、体が菌に攻撃されやすい理由の一つともいえます。

そんな食中毒の予防として日本の厚生労働省では、「つけない!」「増やさない!」「やっつける!」を提唱しています。

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つけない!

手にはさまざまな雑菌がついています。食べ物を菌から守る為に、まずは、十分な手洗いをすることです。また、調理器具や食器類は使用のつどに洗い、清潔な状態を保ちましょう。調理の途中でトイレにいったり、オムツを交換した場合も面倒くさがらずに!

増やさない!

菌は高温の環境で活発になり増殖するため、買ってきたお惣菜や作った料理を長時間置く時は必ず冷蔵庫に保管するようにしましょう。しかし、冷蔵庫といえども万全ではないので、保存を考えずに早めに食べることが一番です。

やっつける!

問題となる菌やウイルスは加熱で死滅させることができます。肉などは生で食べると菌が生きたまま腸に届き食中毒になりやすいため、食中毒対策にはしっかりと中までの加熱が欠かせません。

もしかして食中毒? と思ったら……

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嘔吐や下痢がとまらない……そんなときは食中毒の可能性も。また、菌によっては腹痛や発熱を引き起こすこともあります。食中毒が疑われたらまずは、脱水症状に注意して体を休めてください。

下痢をしているからといって安易に下痢止めに頼ると、かえって悪化させることも。というのも、下痢は体の中に備わる菌を出そうとする防御力によるものだからです。

細菌やウイルスはいたるところに存在して完全には防ぐことができません。
昔の人も食中毒には悩まされていたようで、それらの知恵は今日まで受け継がれています。例えば、お寿司についている生姜は、抗菌作用により食中毒を防ぎますし、お刺身についている紫蘇の葉も殺菌力をもち予防になります。

食中毒が増える季節、特に子ども達のケアは大人が気を付けて対策してあげましょう。